★人工透析導入基準(評点法)

【1】臨床症状
@ 体液貯留(全身性浮腫・高度の低蛋白血症・肺水腫等)
A 体液異常(管理不能の電解質・酸塩基平衡異常)
B 消化器症状(悪心・嘔吐・食欲不振・下痢等)
C 循環器症状(重篤な高血圧・心不全・心包炎)
D 神経症状(中枢・末梢神経障害・精神障害)
E 血液異常(高度の貧血・出血傾向)
F 視力障害(尿毒症性網膜症・糖尿病性網膜症)
  以上の@からFまでの小項目のうち、
・ 3個以上該当する場合は、「30点」
・ 2個該当する場合は、「20点」
・ 1個該当する場合は、「10点」
  とします。

【2】腎機能=血清クレアチニンmg/dl(またはクレアチニン・
   クリアランスml/分)=

@ 8以上(10未満)⇒「30点」
A 5〜8未満(10〜20未満)⇒「20点」
B 3〜5未満(20〜30未満)⇒「10点」

【3】日常生活障害程度
@ 尿毒症症状のために起床できない場合⇒「30点」
A 日常生活が著しく制限される場合⇒「20点」
B 通勤・通学あるいは家庭内労働が困難となった場合⇒「10点」

 上記評価【1】【2】【3】の合計点が「60点以上」の場合に透析導入が適切であると評価します。但し、10歳未満の小児、65歳以上の高齢者、全身の血管障害のある患者においては総得点に「10点」を加算して評価点数とします。(因みに私の場合振り返って評価してみますと、総得点「70点」です。)
 
  <文献>
   川口良人、他:血液透析;透析導入基準の見直しと最近の考え方.内科
   72:301−307、1993