Q98.「アドヒアランス」って、何のことですか?

2012/08/12 (Sun)
A.『アドヒアランス』とは、指示されたことに忠実に従うというより、患者が主体となって、『自分自身の医療に自分で責任を持って治療法を守る』という考え方です。即ち、患者自身が病態を理解し、治療の必要性を感じて、積極的に取り組むのが『アドヒアランス』です。特に、生活習慣病の治療などの長期に渡って服薬の必要があり、患者の主体的な意識が重要な分野(透析治療も当然この分野に入ります)で、この考え方が強調されるようになってきています。
 WHO(世界保健機構)でも、2001年に『アドヒアランス』に関する会議を開き、『コンプライアンスではなくアドヒアランスという考え方を推進する』という方向性を示しています。『コンプライアンス=服薬遵守』という概念は、『医療従事者の指示に、患者がどの程度「従っている」のか』という視点での評価がされています。その判断の基準は、あくまでも医療従事者の側にあり、指示通り服薬出来ない患者については、患者側の問題として判断され、『服薬遵守』を高めるために、患者を説得するという行為が行われます。この点が『アドヒアランス』と異なるところです。


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