2007/10/06 (Sat)
A.ご質問の透析関連をはじめとするお薬の「院外処方」と「院内処方」との区別(違い)ですが、この二つの言葉が場所的なイメージがありますので、両者ごじゃごじゃになりがちです。私は、医療側から「処方せん」が出たら、お薬を受け取る場所即ち薬局(「保険調剤薬局」)がその医療機関の敷地内みたいなところにあろうと門前にあろうと街中にあろうと「院外処方」、一方医療機関(中にある薬局)から直接お薬をもらうのが「院内処方(例えば、昔風邪を引いて診療所でもらっていた風邪薬とか入院中にナースからもらうその病院名入りの薬)」であるとごく単純に理解しています。 ところで、「医薬分業(下の<注>参照)」というお国の政策もこれあり、料金の問題・在庫の問題などそのメリット・ディメリットはともかく、薬剤の「院外処方」が急速に増加しており、既に50%はとうに超えているもの(60%くらいかな?)と認識していますが、実際のところはいかがなものでしょうか。全国の透析施設(日本透析医学会発表による全国の透析施設数:平成19年末現在で4,050施設)における薬剤処方は、多くが「院外処方」になっているものと思われますが、ご多分に漏れずわがクリニックも「院外処方」です。そして、私のようにクリニック近くの「保険調剤薬局」を利用する透析患者さんもいれば、それぞれの自宅近くの「保険調剤薬局」を利用する患者さんもいるなど様々です。いずれにしても、「保険調剤薬局」は自由に選べますが選ぶときは、少しでも良い薬局そして良い薬剤師にかかることが肝腎です。いわゆる『かかりつけ薬局』を一つに決めておくということです。私の場合は、クリニック近くの「保険調剤薬局」はもう3年越しになりますが、幸い良い薬剤師さんにめぐり会い、私の処方薬剤に関しいろいろ相談に乗ってもらったり、アドバイスを受けたりしています。ときには、処方せんを書いたドクターのミスを指摘してくれたり、ドクターに直接基本的に禁忌薬(特に経口血糖降下薬)に関しての処方確認等もしてくれます。このように、必要に応じ担当のドクターと緊密に連絡が取れているまた取ってくれる薬剤師さんが理想です。 それとこの際、透析患者として日頃薬剤師さんに求めることを挙げておきまと、上記のことに加え次の通りです。 @特に透析患者特有の処方薬については、透析治療上欠かせないものであるとの必要性の説明と強調(いくらドクターから言われても服用を怠ったり、忘れたりする患者が多いので) A処方薬のわかりやすい十分な効能説明のみならず、処方薬そのものに加え市販のお薬との重複や飲み合わせによる副作用の説明と副作用の防止等の安全性チェック B特に透析患者の場合、薬は必ず水または白湯で服用しなければいけないのかや服薬のタイミングなど服薬時の注意事項等の指導(服用はお茶・牛乳・コーヒー・紅茶・味噌汁・ジュース・ビールなどではダメか?あるいは薬によって異なるのか?など含め) C個人個人についての薬歴簿(処方されたすべてのお薬の記録簿)の作成(『かかりつけ薬局』を一つに決めておくメリット) 尚、ついでに「処方せん」の有効期間についても言及しておきましょう。「処方せん」の有効期間は、発行された日を含めて4日以内です。例えば、土曜日に処方された場合は次の週の火曜日までが有効(日曜・祭日含む)となりますので、薬のもらい忘れのないよう注意しましょう。もし何らかの理由で「処方せん」を「保険調剤薬局」にこの期間内に持参できない場合はドクターの了承があれば有効期間を延長することもできます。 <注>医薬分業とは? 医薬分業とは、日本においては医師や歯科医師の「院外処方せん」に基づいて、医院、病院ではなく、市中の薬局で薬剤師により調剤すること、即ち「医療(医薬)3師(医師・歯科医師・薬剤師)」の役割を分担すること。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
それから、ついでの質問のお薬の飲み方・使い方について次の通り紹介しておきます。 ・食前=食事の30分くらい前 ・食後=食事後30分くらいまで ・食直前=食事のすぐ前 ・食直後=食事のすぐ後 ・食間=食事の約2時間後 ・就寝前=寝る30分くらい前まで ・頓服(とんぷく)=症状に応じて一時的に服用 尚、旅行や出張時、災害時に有用な「お薬手帳」を処方の都度更新して常時お持ちになることをお勧めします。この「お薬手帳」は、いわゆる「保険調剤薬局」等でもらえ、透析患者の場合は、基本的に料金はかかりません。そして、薬を飲んだときに体調の変化や症状があれば、「お薬手帳」にメモしておきましょう。薬の副作用や相互作用などを医師・薬剤師が早く発見することができ、速やかな対応ができます。 ・副作用=治療目的以外の作用 ・相互作用=飲み合わせの悪い薬を飲んだときにでる作用
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