Q88. 透析中に胸痛や腹痛を起こすことがあるのですが、原因と対策を教えて下さい。

2006/03/23 (Thu)
A. 私も透析中に今のところ胸痛は経験がありませんが、たまに腹痛が起きることがあります。透析中に起こる胸痛と腹痛について、考えられる主な原因と対策を次に挙げておきましょう。
【1】透析時に胸痛があるときにまず考えられるのは、「狭心症(虚血性心疾患)」です。症状の出現時に心電図をとる必要があります。これでまず「狭心症(虚血性心疾患)」を除外します。除外できたら、酸素投与などで対症的に経過をみます。胸痛や胸部不快感等の症状は、透析時の血圧低下とともに出現することがしばしばみられます。従って、透析間の体重増を抑えることが、胸痛や胸部不快感を予防するためにも大切ということになります。まれな胸痛の原因として、溶血(赤血球の血色素が細胞外へ放出する現象)、解離性大動脈瘤が挙げられます。溶血は、透析液の異常等で起こるもので透析を即座に中止する必要があります。解離性大動脈瘤の場合は、血圧の上昇時に起きやすく、このときの胸痛の具体的な場所が徐々に移動するのが特徴です。胸痛が透析時以外にもあったり、発熱を伴ったりする場合は、心膜炎や心外膜炎の合併を考える必要があります。
【2】透析時に腹痛は、腸にいく血液が不足するために起こるとされています。やはり透析間の体重増が多いと起こりやすくなります。また、透析中に食事をすると、腸管が必要とする血液量が増えるため相対的に腸管にいく血液が不足して腹痛を起こすことがあります。こうしたことを起こす透析患者は、透析中の食事は避けるべきでしょう。便秘、下痢等便通異常も透析に際して悩みの多い点で、これに伴って腹痛を起こすこともあります。(私の場合多分これにあたります。)私達透析患者は、便秘、下痢いずれも自分に合う薬を探して便通のリズムを日頃作っておきましょう。
 以上の他にも、胸痛、腹痛ともに重大な病変の兆候のことがあります。いつもと違う痛みのあるときには、主治医の先生と相談して、精査してもらいましょう。


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