Q86.「吸入型インスリン」って何ですか。

2006/01/28 (Sat)
A.透析患者といえども糖尿病患者にとって朗報と言える「吸入型インスリン」というものを簡単に紹介しておきましょう。
 米医薬品最大手「ファイザー」は、2006年1月27日、糖尿病の治療に用いられる世界初の「吸入型インスリン」を「FDA(米食品医薬品局)」から承認されました。ご承知の通り、これまでインスリンは注射器等で体内に注入する方法以外にはなく、糖尿病患者の苦痛やわずらわしさを伴う難点がありましたが、吸入型は今後、糖尿病治療の主流、大型新薬に成長するとの見方も出ています。
 米医薬品最大手「ファイザー」が開発した吸入型インスリン「エクスベラ」は粉末状で、専用の吸入器を使い肺に送り込む仕組みになっています。アメリカでは、今年(2006年)半ばにも使用可能・販売される見込みです。「FDA」は当初、肺機能に与える影響を懸念したようですが、試験結果から肺機能低下は限定的であると判断しました。ただ、喘息患者や喫煙者は使用すべきでないとしています。
 アメリカには糖尿病患者が2000万人近くいるとみられ、各医薬品メーカーが「吸入型インスリン」の開発を競っています。米医薬品最大手「ファイザー」は、欧州でも2006年1月26日に承認を得ました。
 私も、原疾患が糖尿病ですので、日本でも一日でも早くこの新薬が使用できることを大いに期待しているところです。
(2006・1・28付「日本経済新聞」朝刊より抜粋)
 尚、わが国でも、2002年11月に実施された厚生労働省の糖尿病実態調査によれば、糖尿病が強く疑われる人は約740万人、可能性を否定できない人(予備群)を合わせると約1,620万人、1997年時調査よりそれぞれ50万人、250万人も増えています。そのうち、腎症合併例は15.2%と算出されており、糖尿病腎症による透析導入症例が今後も増加すると予測されています。

 <参考>
上記糖尿病関連記事のついでに、一般論として、糖尿病や血糖値が気になる人の食卓の知恵(食習慣の改善)9ポイントを改めて紹介しておきましょう。
 @1日3食、規則正しく、食べる量も均等に。
 Aメニューは栄養のバランスを考えて。
 Bごはんは少なめ、おかずの品数を多めに。
 C食物繊維の豊富な野菜や海草をたっぷり。
 (透析患者摂り過ぎ注意、K減少調理要工夫)
 D糖分や脂肪の多い食べ物・飲み物に注意。
 Eよく噛んで、ゆっくり味わいましょう。
 F食べ過ぎないよう、腹八分目で。
 Gまとめ食い、ながら食いは禁物。
 Hもちろん、アルコールはひかえめに。


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