Q83.生来風呂好きな透析患者です。本当に透析日の入浴は避けた方がいいのでしょうか。

2005/11/12 (Sat)
A.透析患者では、やはり透析日の入浴は避けるべきでしょう。その日の透析終了後、傷とか穿刺部位の修復にはある程度時間がかかります。この皮膚の修復ができていないうちは細菌の侵入を防ぐ力は非常に弱く、また細菌はいろいろなところにいます。特に皮膚の表面には非常にたくさんの細菌が住み着いています。この細菌が入浴中にお湯の中に広がっていき、修復が完了していない針を刺した穴から体内に侵入する可能性があります。また、入浴中にかく汗の中にも大量の細菌がいる可能性があります。従って、浴槽の湯につけていなくても、穿刺部位の近辺の皮膚にいる細菌のことを考えると決して安全とは言えません。シャントに細菌が入ると、シャントでないところの皮膚への感染と違って、血液に乗ってあっという間に心臓に帰り、そのあとすぐ全身に広がることがあります。即ち、「敗血症」を引き起こし、命にかかわる危険な状態を招来しかねません。
 また、「グラフト(代用血管)」使用の場合は、穿刺によりそれ自体に開いた穴は塞がりません(止血ができるのは、「グラフト(代用血管)」の中と外にできている皮下組織が止血してくれているからです。)ので、余計に透析日の入浴は危険ということになります。それから、透析日の透析後の入浴は、入浴中や入浴後に低血圧に陥る心配があります。
 しかしながら、夏場等どうしても入浴したい場合は、シャワーの方が危険性は少ないかと思われます。


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