Q78.透析のたびに、透析後に発熱するようになりました。どのような要因が考えられますか。それぞれの対応策について教えて下さい。

2005/10/20 (Thu)
A.透析療法に伴う発熱には透析後に発熱を繰り返す例があり、@「ダイアライザーの組成や消毒法に対するアレルギー」A「透析液の清浄化に関する場合」B「透析時に使用する薬剤等の場合」が考えられます。即ち、@ダイアライザーの種類により生体適合性は異なり、種々のアレルギー反応が現れることがあります。このような場合には、生体適合性がよいダイアライザーを使用するか、ビタミンEコーティングのダイアライザーを使用することにより改善されます。A最近は高機能のダイアライザーを使用することが多く、特に内部濾過促進型のダイアライザーを使用する場合やオンラインHDFやプッシュ&プルHDFの場合は透析液の清浄化が要求されます。透析液のエンドトキシン(ET)濃度は測定感度以下(エンドトキシンフリー)でなければなりません。私達透析患者も、ときには透析施設側に対し、ET濃度(できればダイアライザーへの透析液入り口手前のところで)測定の実施と測定値開示を求めるとともに逆浸透膜(RO)精製水装置の管理、透析液ラインの洗浄・消毒、ET捕捉フィルターの適切な配置(交換頻度含め)等を確認・要望をしましょう。その他透析療法に伴う発熱には、透析液の組成による場合も考えておく必要があります。例えば、通常の透析液や濾過時の置換液には少量のアセテート(酢酸)が入っており、このことが発熱の原因になることがあります。このような場合には、アセテートフリーの「バイオフィルトレーション(AFBF:無酢酸透析)」に変更する必要もあります。Bの場合は、痒みなど随伴症状の出現も多く、薬剤を一時中止することで特定できます。特に痒みがある場合は、抹消血の好酸球の増多や免疫グロブリンE(IgE)値の上昇等の検査が参考になります。


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