Q67.透析患者の生存率からみた条件としての至適透析の指標って、具体的にどういうものですか。

2005/05/12 (Thu)
A.「血液浄化療法ハンドブック」(改訂第3版・協同医書出版社)より引用し、透析患者の生命予後に関与する至適透析の指標を次に掲げておきます。(後日自ら一部修正) これらの因子は、透析患者が長期にわたり合併症を惹起せず、高いQOLとADLを保持しつづけるためには、食事療法(塩分・水分・栄養管理)や薬剤療法や運動療法をはじめとする日常的な自己管理が非常に大切であるという観点から、私達透析患者の日常的な管理が適切であるか否か、定期的な総合アセスメント(総合評価)をする上で、一つの指針になりますので、項目的・内容的に異論もあるかとも思いますが一応の参考にされて下さい。
「血液透析(HD)」患者の皆さん、以下の16項目のうちいくつ〇(マル)が付くか自ら評価してみて下さい。

       ★至適透析の指標(生存率からみた条件)
         =「血液透析(HD)」の場合=

@Kt/V(透析量)  「1.4」以上とし、「1.8」に近づける
 (single-pool)
A1回透析時間     「5」時間以上
BBMI        「22」〜「24」
CPCR(蛋白異化率) 「1.1〜1.3」g/kg/day(標準体重)
D体重減少率      「4〜6」%
(透析1回の水引率)
E平均血圧       「100〜120」mmHg
F心胸比         透析前 50%
             透析後 40〜45%
            (腹膜透析の場合55%以内)
G血清アルブミン値   「3.5〜4.5」g/dl
            (腹膜透析の場合「3.5」g/dl以上)
H透析前ヘマトクリット値「30〜36」%
I透析前尿素窒素値   「50〜80」mg/dl
J%クレアチニン産生率 「90」%以上
(腹膜透析の場合、血清クレアチニン値「12〜15」mg/dl)
K透析前血清リン値   「5〜6」mg/dl
L総コレステロール   「180〜220」mg/dl
M透析前β2−MG    「30」mg/l未満
N副甲状腺ホルモン   「60〜240」pg/ml
(インタクト)
OHbA1c(参考値)  「6〜7」%
Pグリコアルブミン(GA)「20」%未満〜「24」%未満」
(OPは糖尿病透析患者の場合)
尚、上記CPCR(蛋白異化率)は本HP「人工透析と食事」コンテンツの中頃太字の部分、 BBMIについては本HP「人工透析Q&A」コンテンツQ.64のAの解説をそれぞれ参照して下さい。

<注>Eの平均血圧とは次の通り。
 平均血圧=下の血圧 + 「上の血圧−下の血圧」÷3


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