Q55.透析中にトイレに行きたくなってしまいました。透析終了まで我慢しなくてはいけないのでしょうか。

2004/10/12 (Tue)
A.大小に拘らず、透析中にトイレに行きたいという自然現象は、透析患者であっても当然ありうるわけで、入院等の場合総合病院の透析室等では、折りたたみのついたてでベッドを囲んで尿瓶やオムツ・ゴム製の便器を使ってくれるところもあるようですが、わが腎クリニックのようなサテライトにおいては、全く身動きがとれない患者の場合以外は、どこのサテライトにおいても、マニュアルに基いて「トイレ離脱」を速やかにやってくれると思いますので、切羽詰まらないうちに我慢しないで、遠慮せずにスタッフに申し出て早めに「トイレ離脱」措置をしてもらって、トイレにゆっくり行ってスッキリしましょう。
 私も、これまで1回だけ下剤を誤って透析日前夜の就寝前に飲んでしまったため、翌日の透析中に2回もトイレに行ったことがあります。
 「トイレ離脱」の方法・手順はいくつかあるようですが、わが腎クリニックが行ってくれる方法・手順について、参考までに思い出しながら簡単に紹介しておきましょう。
@回収はせずに脱血血管(A)に入っている留置針と返血血管(V)に入っている留置針をそれぞれ抜かずにそのまま専用血液回路(「エクステンションチューブ<連結管>」といい、15〜30cmで何種類かあります。<わが腎クリニックでは20cmのものを使用>)を使って離脱中ずっとつなげておぎます。これは、血液が固まらないように血液の流れを作るためです。この血液回路は両端がオスになっています。
AとVが離れている場合は、AとV両方の留置針に生食2.5cc入りのシリンジを離脱中ずっとつけるという方法もあります。
A置き去りにされたダイアライザーと動脈回路と静脈回路の血液の方は、同様に固まらないように動脈回路と静脈回路を両端がメスの専用血液回路を使ってつなぎ、血液ポンプを50ml/分位のスピードで回し、血液が流れるようにしておきます。(抗凝固薬注入ポンプもそのまま回しておきます。)
B上記@をやってもらったら、その腕をシート等でくるんで、保護・固定して、ベッドから離脱します。
Cトイレ前と後に体重と血圧(安全確認等のため=トイレ前血圧が低いと生食100ml投入する場合あり=)を測定します。体重マイナス分については、透析再開後に除水量を調節して、最終的にドライウエイト(DW)になるようにします。
Dトイレを済ましたら、元通り血液回路をそれぞれ留置針につないで、透析再開です。
Eもちろん、離脱時間は計ってもらい、その分だけ当初の透析終了予定時刻が基本的に後ろにずれることになります。


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