Q32.静脈圧って何ですか。

2004/05/10 (Mon)
A.透析監視装置(コンソール)のモニター画面を見ると「静脈圧」という項目があります。静脈圧とはどこの圧力でしょうか。この静脈圧には二つの圧力が関係します。
 一つは、血液回路内の圧力です。血液回路内を粘着性をもった液体つまり血液が通過することにより生ずる圧力です。この回路内の圧力は主に血流量により変動します。また、回路が屈曲している場合や回路血液凝固がある場合にも上昇します。
 もう一つは、穿刺した静脈により生ずる圧力です。この静脈にも、通常の抹消静脈とシャント化されている静脈の2通りあります。
 通常の抹消静脈の場合は、太さ、血管の硬化等による「血流の抵抗性」「静脈弁の存在」「不適切な固定」「穿刺針の太さ」等諸々の原因が考えられます。
 シャント化されている静脈の場合は、さらにシャント血流による抵抗性が考えられます。シャント化されている血管の静脈圧が上昇した場合はシャントの狭窄が疑われます。
 静脈圧とは、以上の二つの圧力が加わって示された値です。200mmHgを超えるような静脈圧は注意が必要です。指示血流量や静脈の細さにもよりますが、200mmHgを超えるようだと静脈にかかる負担は大きいと言えます。また、さらに上昇した場合は回路内の疑血を招く恐れもあります。
 静脈圧が200mmHg以下であっても、透析患者毎の通常の静脈圧から外れた場合、中枢側での狭窄等も考えられますので、経時的な観察が必要です。
 私達透析患者もモニター画面を時々眺め、静脈圧が通常を大きく超えるような場合は警報が鳴らない前に早めにスタッフに申し出るようにしましょう。


BACK




- Genesis -