Q30.もし透析液がただの水だったらどうなりますか。また、「漏血」というのは何ですか。

2004/05/10 (Mon)
A.透析液は透析膜を介して血液と接触しており、もし透析液が水であったら赤血球が破壊され溶血します。透析液は血液とほぼ等しい浸透圧の約280〜295mOsm/L程度に調整されており、浸透圧維持に「Na」が役に立っています。
 透析装置(コンソール)は常に透析液濃度を監視し、異常が生じた場合には透析液を患者の血液と接触させない仕組みになっています。透析液濃度異常で停止したときは、機械が透析患者の安全確保のため正常に働いている証拠です。
 尚、「漏血」というのは、ダイアライザーの透析膜が破れ、血液が透析液側に漏れ出してしまった状態を言います。この原因としては、もともと工場出荷時点での不良品であったり、流通ルートや使用前の落下、ダイアライザーへの過剰な加圧等の不適切な使用等が考えられます。こうしたダイアライザーの血液リーク(漏血)に対しては、生食置換返血を行い、ひどい場合は返血することなくダイアライザーと静脈回路ごと血液を破棄し、いずれも新しいダイアライザーで透析を再開します。


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