Q29.透析器過敏症候群(HSS)とは、具体的にどういうことですか。

2004/05/10 (Mon)
A.ダイアライザーの透析膜は異物であるため、様々な生体反応が起こります。その反応には個人差があり、ダイアライザーと生体との相性の問題があります。
 具体的な反応としては、ダイアライザーからの溶出物等で透析開始直後に生じる反応と、透析膜と血液との相互反応で透析開始後10〜30分の間に生じる反応があります。
 重篤な急性アナフィラキシー反応(急性のアレルギー反応)では、「呼吸困難」「ショック」「咽頭浮腫」「喘息様発作」「皮膚の発赤」「蕁麻疹」等がみられ、透析開始後やや遅れて生じる比較的軽症の反応では、「胸痛」「背部痛」等がみられます。
 重篤な場合は、返血操作なしに透析を中止して副腎皮質ステロイドの静脈内投与、人工呼吸等を行い、同種のダイアライザーの使用を控えます。 
 予防法は、EOG減菌のダイアライザーはプライミング時に十分な量の生理食塩水で洗浄し、EOG過敏症が疑われる場合は他の減菌法のダイアライザーに変更します。「胸痛」「背部痛」の場合は、狭心症等との鑑別が必要です。


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