Q19.口が渇いて仕方ありませんが、どうしてですか。

2004/05/10 (Mon)
A.「口が渇く」場合には、主に次の三つの場合があります。
@ 一つ目は、塩分や糖分の摂り過ぎです。この場合には、「口が渇く」というよりは「喉が渇く」の方が正解です。「喉が渇く」ということは、血液中のナトリウムやブドウ糖の濃度が高くなり、血液の浸透圧が高くなって、脳の"口渇中枢"が刺激されていわゆる「水を欲しがる」状態を意味します。従って、塩分や糖分を摂り過ぎないことがまずもって重要なことです。
A 二つ目は、唾液が十分に分泌されないため、口腔粘膜が乾燥する状態です。この場合が「口が渇く」に相当します。
透析患者の唾液は、健常者と比べ明瞭に減少することがわかっており、「口が渇く」という現象は透析が長期になるほど強くなる傾向があり、この唾液の分泌が低下している症状を「口腔乾燥症」と言います。この原因についてはまだよくわっかていませんので、唾液分泌を促す決め手となる方法はありませんが、一時しのぎとして水分摂取過多にならない程度の「うがい」あるいは人工唾液を使用する方法もあります。人工唾液は、ヒトの唾液成分に類似した電解質成分と適度な粘着性を有する液体で作られたもので、適宜口腔内に滴下して使用します。この人工唾液は病院や診療所で処方してもらうことが可能です。
B三つ目は、薬の副作用です。例えば、ある種の降圧薬(クロ二ジン等)や胃腸関係の鎮痛薬(ブスコパン・ストロカイン等)やある種の風邪薬(ダンリッチ等)を服用している場合です。主治医の先生に相談してみて下さい。
 尚、そのほか「喉が渇く」理由に透析不足が考えられます。即ち、十分な透析が行なわれないために身体の尿毒素が十分に除去しきれていないことが考えられますので、この場合には透析時間の延長、血液流量のアップ、膜面積の大きいダイアライザーへの変更、透析方法の変更等も検討する必要があります。


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