Q13.血液透析における「再循環」って何ですか。

2004/05/10 (Mon)
A.ダイアライザーを通過してきれいになった血液が血管の中に戻り、それが再び動脈側に引き込まれて再びダイアライザーに入るという血液の流れが繰り返される現象を専門的には「再循環」があると表現します。(いわゆる「シャントまわし」)
 この再循環される血液の量の割合が多ければ多いほど透析効率は低下します。再循環が起こる理由は、血管内に戻された血液が心臓の方向に向かってすぐには流れにくい状態に血管の構造が変化している場合や血液を取り出すための穿刺針(動脈側「A」)と返血するための穿刺針(静脈側「V」)の間隔が狭い場合等に起こります。
 再循環存在の診断は、動脈側から採取した血液サンプルとシャントがないところ(多くの場合反対側の肘静脈)から採取した血液サンプルから得られる尿素窒素の濃度を比較することで容易に推測できます。
 再循環の対策としては、返血するための穿刺針(静脈側「V」)と血液を取り出すための穿刺針(動脈側「A」)の間隔を離して血流が交わりにくくすることで解決できます。
 いずれにしても、再循環の割合が多い場合には、透析不足になり、知らない間に尿毒症毒が蓄積していることが原因となって、食欲の低下や全身の気分が優れない、エポジンを使用しているにも拘らず貧血が進むなどの症状が出ることもありますので、早期の診断とその対策を講じることが必要です。


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