Q12.左手首にシャントがあるのですが、親指が腫れて痛くて困っています。原因と対策について教えて下さい。

2004/05/10 (Mon)
A.その原因は、親指の静脈に圧力の高い動脈血が大量に流れ込み、同時に流出側の静脈に狭窄や閉塞があって、静脈抹消側が常にうっ血状態にあるために生じると考えられます。ご質問のように親指に限定した場合、腫脹と疼痛、さらには熱感やうっ血による変色・皮疹等も伴うようになり、これを専門用語で「ソア・サム症候群(ひりひり痛む親指)」と呼ばれています。また、同じような現象が手指・手掌・手背全体に及ぶ場合があり、これは「ソア・ハンド症候群」と呼ばれます。さらに、鎖骨下静脈での狭窄や閉塞が生じた場合には、病変が前腕全体あるいは上腕も含めた上肢全体に起こることもあります。
 これら「ソア・サム症候群」や「ソア・ハンド症候群」の対策として重要なことは、
@ 流出側の静脈の狭窄や閉塞を解除することです。具体的には、静脈注射と同じような方法でバルーン・カテーテルを血管内に挿入して狭窄部分を内側から拡張する方法(「PTA」と言います。)や狭窄部分にパッチをあてて狭い部分を広くするなどの手術法です。
A また、動脈血の流入を減少させるために、吻合部を縮小させることもありますし、場合によっては動静脈吻合を閉鎖して血流を遮断してしまうこともあります。
B しかし、鎖骨下静脈の閉塞では、病状も深刻ですので、動静脈吻合(シャント部)を閉鎖し、さらにバイパス手術で新たな流出路を確保することも必要になります。
 尚、シャントのことがよくわかるホームページを紹介しておきましょう。(下記クリック)
http://kojima-geka.info/syanto.html


BACK




- Genesis -