Q100.「糖尿病性神経障害」って、どんな病気ですか。

2013/02/07 (Thu)
A.現在、全国の透析患者の1/3以上が糖尿病が透析導入の原因となっており、1998年以降これまでの年間の透析導入原因の不動の第1位は糖尿病です。透析になると、腎機能廃絶に伴うインスリンの代謝・排泄が遅延するため、血糖コントロールは少し楽にはなりますが、糖尿病が治るわけではもちろんありません。適切な血糖コントロールは、賢持していかなければなりません。
 糖尿病の三大合併症(「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」)のうち、一番早く症状が現れるのが「糖尿病性神経障害」です。糖尿病透析患者の中で、この「糖尿病性神経障害」に現在も悩まされている方も多いと思われますので、ご質問にお答えしたいと思います。
 「糖尿病性神経障害」は、大きく次の二つに分類されます。
【1】多発神経障害
・遠位対称性神経障害(しびれ、痛み、こむら返り、感覚鈍麻といった感覚異
 常)
・自律神経障害(立ちくらみ、発汗障害、頑固な便秘・下痢、排尿障害、勃起
 障害)
【2】局所性神経障害
・外眼筋麻痺(目が動かなくなり、物が二重に見える)
・体幹性根神経障害(原因不明の背中からわき腹にかけての神経痛)
・糖尿病筋萎縮症(太ももや背部の痛みと筋萎縮を伴う)
・他
 どうですか、糖尿病透析患者の皆さん、思いあたる節はありませんか。また、神経障害の原因として、高血圧症、肥満、脂質異常症等のメタボリック因子や喫煙も関連していることが証明されています。
 「糖尿病性神経障害」の治療において、最も重要なことは、繰り返しになりますが血糖コントロールです。良好な血糖コントロールにより、少なくとも神経障害の悪化を止めることができ、またある程度の改善も期待できます。
 それと近年、日本においても、「糖尿病性神経障害」に伴う痛み・しびれに対して効果か期待できる経口薬剤(対症療法)の使用が可能になりました。その経口薬剤2種類を次に紹介しておきましょう。但し、糖尿病透析患者が使用する場合は、透析患者でも使用可か、減量の必要は、副作用は、他の薬剤の飲み合わせはなど、主治医の先生や薬剤師さんとよく相談されてください。  
@商品名:リリカ(一般名:プレガバリン)
<詳細:http://www.okusuri110.com/dwm/sen/sen11/sen1190017.html
A商品名:サインバルタ(一般名:デユロキセチン塩酸塩)
<詳細:http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1179052.html



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