人工透析患者の生活の質(QOL)を改善するとともに感染症に対する免疫力を保ち長期にわたって生命を維持するためには、バランスの良い食生活を心がけ栄養状態を良好に保つこともまた大事なことです。
とは言うものの私の場合、厳密にきっちりと毎日の食事管理を行なっているというわけでもありません。
従って、ここでは人工透析患者の食事に関する教科書的な一般論はともかく、そのうち日常食生活の中で私のこれだけは押えておかなければならないポイントと実際の食事内容をできるだけ具体的に紹介しますので参考になればと思います。食事管理も慣れてしまえばそんなに大変でつらいものではありません。
それでは、人工透析と食事に関し、水分管理と食事管理に分けて説明します。
【1】水分管理
透析患者にとって水分摂取は体重増加と密接な関係があります。即ち、基本的に水分摂取はそのまま適正体重(ドライウェイト)からの体重増加につながります。水分は単に飲水だけの問題ではありません。食物全体に水分があることを忘れてはなりません。調理に工夫したり、1日1回は乾燥食(パン等)にしたり、塩分を摂り過ぎないなどの注意が必要です。
水分を摂り過ぎると、高血圧やむくみ、咳が出る、息苦しくなる、胸が痛くなるなどが起こり、さらには心臓への負担が増して心不全や肺水腫等の合併症を引き起こすこともあります。透析中の除水量増加による血圧低下が起こりやすくなりますので、日常の水分管理には充分過ぎるくらいの注意が必要であり、 一般的に次の透析までの体重増加は、適正体重の3〜5%に収めるのが理想的と言われています。
私は、次の透析まで中1日の場合は3%以内、中2日の場合は5%以内と解釈しています。そういたしますと、私の適正体重(74.0Kg)からして、次の透析までの体重増加は、大体中1日の場合で2.2Kg以下、中2日の場合で3.7Kg以下を目標としています。従って、この目標を絶対に超えないように透析毎の体重増加とにらめっこしながら日常の水分管理を行なっています。
一般的に透析患者の1日の飲水量は、1日の尿量プラス500〜600mlとされています。もちろんその人の体重・体質や尿の出具合等により個人差があることは言うまでもありません。私の場合、ほとんど無尿なので、基本的には1日500〜600mlということになりますが、実際はそれ以上飲水することもあります。
では具体的に、私の場合1日あたりどのくらいの飲水量かと言いますと、600ml(冬場)〜1,000ml(夏場)を基本にしています。(1回の食事でコップ1〜2杯)この範囲の中で、季節や汗の出具合等によって調整すれば、ほとんど目標以内の体重増加に収まりますし、さらに透析中の血圧低下を極力防ぐため実際にはかなり余裕を残すようにしています。また私の場合、このHP「
私の人工透析環境」コーナーで書いているように透析方法の変更(「HD」⇒「オフラインHDF」)や透析条件の変更(透析時間を全回3回とも5時間や血液流量<QB>のアップなど)により、適正に塩分管理・血糖管理を行なっていれば、全くのどが渇かなくなりました。その理由は、「
人工透析Q&A」コーナーのQ73のAを参照して下さい。
どうしてものどが渇いて仕様がないときには、そのときの状況に応じ1日の制限飲水量の範囲の中で1日1回「氷」の塊5個以内(水分換算1個=約20ml)を時間をかけてしゃぶるか、「キッセイ薬品工業(株)<会社の詳細は
リンク集参照>」という会社の「うるおいスプレー飲料(商品名:ウエットケア)」を使用してごまかしています。
また、飲水の器を小さくしたり、水を熱くすると飲水が少なくて済みます。
尚、牛乳、ビール等の飲み物も摂取飲水量の中に含むことも忘れてはなりません。(私も日本酒・発泡酒等お酒もほどほど嗜みます。)
因みに、私の飲水は真水(市販のアルカリイオン水)を利用しています。
【2】食事管理
私が具体的にどんな食事をしているかの説明に入る前に食事に関して主治医の先生や栄養士さんといろいろな角度から相談して決めたことや目標・留意点を整理してみますと次の通りです。
(1)摂取エネルギー
1日1,800〜2,000Kcal(持病の糖尿病も考慮)
=一般的に1日のカロリー摂取量(Kcal)の目安<標準体重(Kg)×30〜35>=
生命活動に必要なカロリーは、当然のことながら毎日の食事によって補給されます。「糖質」「脂質」「たんぱく質」の3つは三大栄養素と言われますが、これらが食事 として身体の中に取り入れられ、代謝に必要な燃料となります。これら三大栄養素の1gが燃えるときに発生するエネルギーはおよそ、「糖質」4.1kcal、「脂質」9.5kcal、「たんぱく質」4.3kcalです。これをみると、「脂質」は「糖質」「たんぱく質」の2倍もエネルギーが高いことが分かります。それと、毎食時ごとの三大栄養素のエネルギー配分比率ですが、「糖質」55%、「脂質」25%、「たんぱく質」20%に近づけるようにしましょう。
尚、透析患者や非透析慢性腎不全患者(いずれも糖尿病を持っていても)のいわゆる基礎代謝量及び活動時消費エネルギー量は、健常者と差はないとされていますので、透析患者のエネルギー所要量は健常人と同様でよいと考えられます。そこで、この面から、各透析患者の年齢・性別・身体活動レベルを考慮した具体的エネルギーの所要量の目安を
添付(クリック)しておきます。
<注>標準体重(
Kg)=(身長<m>×身長<m>)×22.0
〔因みに、私の標準体重は、身長が179cmですので、(1.79×1.79)×22.0=70.5kgとなります。〕
(2)たんぱく質摂取量
1日65〜80g
たんぱく質は、健康な人なら誰でも体重1Kgあたり最低でも0.9gは摂らなければならないとされていますので、一般的に透析患者の場合は標準体重1Kgあたり0.9g〜1.2g(1.2gは週3回透析の場合)を目安にします。
たんぱく質が適正に摂れているかどうかの血液検査には、BUN・総蛋白・アルブミン等の他、蛋白異化率(「PCR」)という指標がありますので、ここでこの「PCR」についての説明をしておきましょう。
「PCR」は栄養状態の指標であり、単位は(g/kg/日)です。この数値の計算には、前回終了時の尿素窒素(「BUN」)数値と次回透析前の尿素窒素(「BUN」)数値が必要で、連続する2回の透析で採血する必要があります。
(そのために「1W中間」<透析前>採血があります。)
「PCR」は、安定した透析患者では食事記録による1日のたんぱく摂取量と密接に関連します。
透析患者ではこの「PCR」は「0.9g/kg/日以上」、糖尿病がある場合は「0.7g/kg/日以上」を目指します。一般的に言って、この数値が「1.0〜1.2g/kg/日」となるようにたんぱく質は摂りたいものです。
私の場合、BUN・総蛋白・アルブミン・PCR等の数値をみると、たんぱく質は十分摂れているのかなという感じです。
尚、たんぱく質を摂取するならば、良質なたんぱく質をなるべく摂りたいものですが、「良質たんぱく」とはどのような食品なのでしょうか、以下にこの点について言及しておきましょう。
たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。この20種類のアミノ酸のうち9種類は人間の体内では合成できないため、食品から摂る必要があります。これを「必須アミノ酸」といいます。理想的な必須アミノ酸の組み合わせを数値で表したものを「アミノ酸スコア」といい、「100」が最良の値です。この「アミノ酸スコア」が「100」に近いものが良質のたんぱく質と表現されています。
一般に「肉・魚・卵・乳製品」等の動物性食品は、「アミノ酸スコア」が「100」に近く良質なたんぱく質といってよいと思います。一方、米等の穀物や野菜等の植物性食品の「アミノ酸スコア」は低いため、透析患者含めた慢性腎不全などたんぱく質を制限されている食事療法では、決められたたんぱく質摂取量の範囲内で、リンの上昇をコントロールしながら、できるだけ動物性のたんぱく質を食べることができるよう低たんぱく質の主食を利用するなどの工夫が大切です。
主な食品の「アミノ酸スコア」は次表の通りです。(五訂食品成分表より)
★主な食品のアミノ酸スコア
| 鶏むね肉(皮なし) |
100 |
|
牡蠣(生) |
77 |
|
ほうれん草(生) |
50 |
| 鶏もも肉(皮なし) |
100 |
|
豆腐木綿 |
82 |
|
にんじん(生) |
55 |
| 豚ロース(脂身なし) |
100 |
|
精白米 |
65 |
|
かぼちゃ |
68 |
| 鶏卵全卵 |
100 |
|
食パン市販品 |
44 |
|
りんご |
58 |
| 牛乳生乳 |
100 |
|
うどん(生) |
41 |
|
じゃがいも(生) |
68 |
| 鮭(生) |
100 |
|
そば(生) |
65 |
|
|
|
(3)塩分(食塩相当量)摂取量
1日5g以下<一般的に透析患者は1日6〜7g以下>
(摂りすぎるとのどが渇き、水分・塩分の悪循環に陥るので厳守)
調味料は塩分が少ない減塩しょう油・減塩味噌・酢・マヨネーズ・ケチャップ等を少量使います。
尚、透析患者の透析前の血中ナトリウム値の正常値範囲の中央値(140mEq/l)を使用した大雑把な1日あたりの塩分摂取量(g)が計算できる計算式を次に紹介しておきましょう。
●中1日の透析日の時
140mEq/l×(透析前体重−ドライウエイト)×58.5(塩の分子量)÷1000÷2(日)=4.1×(透析前体重−ドライウエイト)
●中2日の透析日の時
140mEq/l×(透析前体重−ドライウエイト)×58.5(塩の分子量)÷1000÷3(日)=2.7×(透析前体重−ドライウエイト)
<注>透析前体重及びドライウエイトの単位はkg
中1日の時の透析前の体重増加が2kgであれば、4.1×2=8.2gの量の塩を1日あたり摂取していることになります。これは、大雑把な目安の簡便式ですので、正確なものではありませんが、日々の塩分管理の参考になると思います。
【参考】
栄養成分を付してある市販の食品の中には、塩分(食塩相当量)ではなく、ナトリウム表示となっているものが多いので、次に「塩分とナトリウム量の関係」を載せておきます。
●塩分(g)=ナトリウム(g)×2.54
ナトリウム表示がmgの場合はgに換算して計算します。ナトリウム1gは塩分2.54g、塩分1gはナトリウム0.39gとなります。1日に必要な塩分は成人でわずか1.3g(ナトリウムにして0.5g)と言われています。
(4)その他目標・留意点
@ カリウム摂取量
1日1,500mg以下
カリウムの多い生野菜・生の果物は原則として食べません。
どうしても食べたいときは、透析日の朝食にいずれも少量食べます。
しかし、野菜・果物は便秘予防のためにも毎日摂っていますが、必ず野菜は「煮る」「炒める」「ゆでる」とか調理して食べますし、果物は缶詰を利用しています。(缶詰のシロップはカリウムが溶け込んでいるので捨てます。)
それから、日本茶・コーヒーもカリウムが比較的多いので、原則飲みません。(絶対飲んではいけないというものではありません。)
尚、少し大雑把な式ですが、週はじめの血清カリウム値から1日あたりの食べたカリウムの量を推測計算する式を紹介しておきましょう。
透析患者の透析前血清カリウム値は、「5.5mEq/l」を超えてはいけないと日々看護師さんやドクターから指導されていると思います。一般的には1日のカリウム摂取量を1,500mg以下(私もこの数値を目標)にするとこの値が守れると言われています。しかしながら、体重の重い患者と軽い患者では同じ1,500mgのカリウムを含む食品を食べても身体の大きさが異なるのですから、血清カリウム値は異なってきます。そこで、ある透析医療機関のドクターと栄養士さんが、血清カリウム値がいくつだと体重1kgあたり何グラムのカリウムを患者が摂っているかという研究をしてみたところ、大体6割の患者にあてはまる次の式が導き出されました。ただ、この式は便の中に捨て去られるカリウム量は考慮していませんから実際食べた量よりは過小評価されてはいます。
●体重1kgあたりのK摂取量(mg)=(12×週はじめの血清K値)−26
<K=カリウム>
週はじめのカリウム値が「6.0mEq/l」であった体重50kgの患者の場合は、50×(12×6.0−26)=2,300mgのカリウムを1日あたり食べていたことになります。この患者の週はじめの血清カリウム値を「5.0mEq/l」にするには、2,300−50×(12×5.0−26)=600mgのカリウム量を減らさないといけないということになります。これはバナナ1.5本分に相当します。便の中に捨てられる分のカリウムが入っていませんから、最低でも600mg以上はカリウムを減らさなければならないと言うことができます。「五訂日本食品標準成分表」をにらみながら何をどれぐらい食べる量を控えたらよいのかの指標に使ってみて下さい。
A リン摂取量
1日800mg以下
リンはあらゆる食品中に含まれています。、特に肉・魚、乳製品等のたんぱく質の中に多く含まれていますので、これらの食品を摂り過ぎないように注意しています。血液中のリンが高くならないよう予防の意味を含め、食品中のリンの吸収を少なくする薬(「リンゴ酢カルシウム」)を毎 食直後に1日6gを適宜服用しています。充分な栄養を摂ろうとするとたんぱく質 を摂らなければなりませんし、たんぱく質を摂るとリンがそれにつれて高くなるというジレンマに陥りますので、あまり神経質にならず「リンゴ酢カルシウム」に頼っている部分も少なからずあります。
また、ねり製品、インスタント食品やカップラーメン等の加工食品にもリンが多く(塩分も多い)含まれていますので、食べないようにしています。
これらの加工食品は、その製造過程において、リン酸とかメタリン酸とかポリリン酸等が添加されています。
Bカルシウム摂取量
カルシウム摂取については、特に意識して食事から目標摂取量を決めてはいません。カルシウムを含むリン吸着剤を服用しているからです。
上記内容をベースにしたあくまで基本の1日3食の具体的食事内容をできるだけ詳しく紹介しますと次の通りです。
(外食・出前はめったにしません。)
尚、平成16年11月1日より、透析日の昼食は、透析終了後にわが腎クリニック休憩室において、あらかじめ外部業者に予約注文してある「透析弁当」を食べていましたが、透析方法のHDF変更に伴い透析中の血圧低下もHDF施行前より改善されてきたことと1日の血糖コントロールの観点から、平成17年1月24日から透析中のAM11:00〜11:30に食べるようにいたしました。この「透析弁当」の今月(平成20年7月)の日々のメニューと栄養成分( エネルギー・たんぱく質・水分・塩分<食塩相当量>・P・K)は、
添付PDFファイル(クリック)の通りです。この「透析弁当」のお陰で、透析日の栄養計算がより容易になりました。
【朝食】(栄養学的には問題があるかもしれませんが、毎日ほとんど固定)
・低たんぱくパン1個(果物ジャム20g付)
・たまご焼き1個分(マヨネーズ10g付)
(Mサイズ50g・サラダ油小さじ1杯使用)
・ 低りん乳1個(125ml)
・ 果物の缶詰(80〜100g)

<朝食>
尚、上記朝食ワンパターンだけでは飽きがきますので、実際は
別バージョン(クリック)の朝食と上記朝食とを毎朝どちらかを選択しています。別バージョンの朝食は、上記朝食に比べ、カロリーが少なくたんぱく質が多いので、その分をいずれも昼食と夕食で調整しています。
【昼食】
・主食としてご飯(180g)
<低グルテリン米(人が消化できるたんぱく質を約半分に抑えたお米)使用(「土田農場」生産:
リンク集参照)>
・「肉、魚、卵もしくは大豆食品」と「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」等を単独もしくは組み合わせて、惣菜を2〜3品添えます。
@ 調理する場合は、煮付け(1品につき減塩しょう油等小さじ1杯以下使用)・ソテー(1品につき油かバター等小さじ1杯使用)・焼く(1品につき減塩しょう油等小さじ1杯以下使用)などにします。=「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」は原則調理=
A 魚、卵、大豆食品は、生(魚刺身とか)あるいはそのまま食べること(納豆、豆腐等)もあります。(減塩しょう油等小さじ1杯使用)
・ふりかけ鉄之助各種(食事のアクセント)1個
・のりの佃煮もしくはねり梅(食事のアクセント)1個

<昼食例>
−いも類はカリウムが多いので昼夕いずれかにするー
【夕食】(昼食と基本的に同じですが、惣菜は交互に種類を変えます。)
・ 主食としてご飯(180g)
<低グルテリン米(人が消化できるたんぱく質を約半分に抑えたお米)使用(「土田農場」生産:
リンク集参照)>
・「肉、魚、卵もしくは大豆食品」と「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」等を単独もしくは組み合わせて、惣菜を2〜3品添えます。
@ 調理する場合は、煮付け(1品につき減塩しょう油等小さじ1杯以下使用)・ソテー(1品につき油かバター等小さじ1杯使用)・焼く(1品につき減塩しょう油等小さじ1杯以下使用)などにします。=「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」は原則調理=
B 魚、卵、大豆食品は、生(魚刺身とか)あるいはそのまま食べること(納豆、豆腐等)もあります。(減塩しょう油等小さじ1杯使用)
・ふりかけ鉄之助各種(食事のアクセント)1個
・のりの佃煮もしくはねり梅(食事のアクセント)1個

<夕食例>
−いも類はカリウムが多いので昼夕いずれかにするー
【間食】(おやつ)=食べないことの方が多いです=
・カルシウムウエハース(バニラ)
<1枚当りカルシウム含有量200mg>
=空腹時に食べるとカルシウムの吸収率がよくなるそうです=
・果物味ゼリー(普通の市販のもの)
・ その他(適当に)
尚、上記の毎日3食の栄養成分ですが、朝食だけは極めて明確ですので、
(1)朝食についての主な栄養成分を次表にしてみました。
|
エネルギー |
たんぱく質 |
食塩相当量 |
備 考 |
| 低たんぱくパン1個 |
220kcal |
1.9g |
0.3g |
|
| 果物ジャム20g |
36 |
0.14 |
0 |
ブルーベリージャムの場合 |
| たまご焼き1個分 |
76 |
6.2 |
0.2 |
Mサイズ50g |
| サラダ油小さじ1杯 |
37 |
0 |
0 |
4g |
| マヨネーズ10g |
70 |
0.15 |
0.18 |
全卵型 |
| 低リン乳1個(125ml) |
80 |
3.9 |
0.2 |
リン50%カット |
| 果物の缶詰80g |
68 |
0.4 |
0 |
桃の場合 |
| 合 計 |
587kcal |
12.7g |
0.88g |
|
<注>
@朝食は、たんぱく質・塩分を極力少なくして、その分昼食と夕食にまわしています。(栄養学的に言えば朝食も固定せず、いろいろな食品を摂った方が良いのですが、固定した方が昼食・夕食の栄養計算が容易)
A朝食トータルで「カリウム=324mg」「リン=178mg」「カルシウム=166mg」
(2)昼食・夕食それぞれの栄養成分ですが、(基本的に昼食=夕食)
@ まず、主食のご飯は180gで、エネルギー302kcal・たんぱく質4.5g・食塩相当量0g・リン61mg・カリウム52mgであることははっきりしています。
A 「肉、魚、卵もしくは大豆食品」は、食材とあるいはそのまま食べる場合いずれも、昼食・夕食それぞれ100〜150gを基本としています。
具体的には常食しているそれぞれの食品についてエネルギーとたんぱく質・カリウム・リン・食塩相当量等各含有量の栄養成分を
一覧表(クリック)にして、それを参考に、昼食・夕食それぞれ塩分が少なくたんぱく質が25〜30gの範囲に入るよう食材を選択・組み合わせするようにしています。
(たんぱく質を重視してカロリーは結果で判断します。)
「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」は、昼食・夕食それぞれ大ざっぱに食材合計で100〜150gを基本としています。この分量を基本に、大体カロリーは多くても100kcal・たんぱく質5g以下(食塩相当量はほとんど0)に抑えるよう食材を選択・組み合わせするようにしています。
やはり常食している「野菜(いも類含む)・海草・きのこ類」は、「肉、魚、卵もしくは大豆食品」と同様の栄養成分を
一覧表(クリック)にして、それを参考にしています。(いも類はカリウム要注意)
(「野菜(いも類含め)、海草、きのこ類」は原則調理します。)
尚、調理には1品につき、油・バター等使用する場合は小さじ1杯(エネルギー40kcal以下、たんぱく質・食塩相当量各0.1g未満)、調味料は先に挙げたものを小さじ1杯以下(エネルギー無視、たんぱく質・食塩相当量各1g未満)を使います。
B 食事のアクセントとして、昼食・夕食ともふりかけ鉄之助(各種)とのりの佃煮・ねり梅(昼食夕食交互)をそれぞれ1個食べています。(これら食品の詳しい栄養成分は後記参照)
以上の3食の合計で1日の必要量特にエネルギーが足りないようなら間食(おやつ)やお酒(低カロリーの発泡酒等)で補ったりしていますが、反面持病の糖尿病を考慮しカロリーをとり過ぎないよう注意していますので、大体既に説明した1日摂取・制限栄養量の範囲に収まっているのではないか?と判断しています。
それから、カリウム・リンは、先に挙げた留意点を注意する以外は特にいちいち計算しているわけではありませんが、これらもそれぞれ制限量以内に収まっているであろうと判断しています。
(食事関連血液検査数値もほぼ合格点ですが、たまにリンが目標値を超えて高くなることがあります。)
いずれにしても、今後も食事関連血液検査と定期的な栄養士さんのチェックが必要です。
尚、食品の栄養成分が即座に検索できる「五訂日本食品標準成分表」インターネットサイトを次に載せておきます。
http://cgi.members.interq/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/11.html
ところで、私の場合栄養成分の明確な食品を在宅通信販売会社「(株)ヘルシーネットワーク<会社の詳細は
リンク集参照>」から購入し重宝していますが、日常利用しているそれぞれの食品について参考までに特に透析患者にとって重要な栄養成分を付して次の通り一覧表にしてみました。よろしければ、他にもたくさんありますので、この会社の食品をお勧めいたします。
(だからといって私はこの会社の回し者ではありませんよ。)
但し、実際にご利用される場合は、医師・栄養士・看護師・薬剤師に相談・指導を得てからご利
用下さい。次表の食材名をクリックして頂くと、上記在宅通信販売会社の商品ページへ直接ジャ
ンプします。
★日常取り寄せ食品栄養成分表
(1食・1個・1枚・1袋・1包・1パックあたり)
<注>@Kc=エネルギー(カロリー)・Ta=たんぱく質(g)・K=カリウム(mg)・
P=リン(mg)・S=食塩相当量(g)
A「0」=未検出・Φ=微量・「−」=未測定
尚、最後に老婆心ながら、昨今の健康食ブームに一言。
最近のテレビ番組には、『これを食べると健康になる』とか『血液がサラサラになる』とかの番組やコーナーがたくさんありますが、必ずしも間違っているとは言えないものの、ほとんど人工透析患者にはあてはまらないと考えた方が良いです。(鵜呑み厳禁)
いずれにしても、主治医の先生や栄養士さんに事前に相談されることは言うまでもありません。
【追記@】
平成17年12月に、わが腎クリニックのセンター病院栄養部から、お正月料理について、体重の増やしすぎや高カリウム血症をおこすことがないようにということで、「注意するポイント」と「お正月料理の栄養成分」の二つからなる簡単なパンフレットが配布されましたので、参考にされてください。添付PDFファイル(クリック) その後、平成18年12月に同様の内容のものが配布されました。
添付PDFファイル(クリック)
【追記A】
以上の「人工透析と食事」に関し、特に栄養士さんがこのホームページを見ておられたら率直なご意見を頂戴し、今後の参考にさせていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。