更新日10/06/01
<注>①上記項目のわかりずらい「単位」は次の通り。
・fl=1/1,000,000,000,000,000l
・pg=1/1,000,000,000,000g
・ng=1/1,000,000,000g
・μg=1/1,000,000g
・mEq=Na、K等電解質の濃度
・IU=GOT、GPT、γ-GTR、アミラーゼ等酵素の濃度
②解説ページの基準値は、(株)メコムが採用している基準値を使用
③「β2―マイクログロプリン)」は3ヶ月毎、「HBs-Ag(CLIA)」と「HCV(CLIA)」は
6ヶ月毎(6月と12月)、「梅毒脂質抗原」「梅毒TP抗原」は臨時の検査数値
④「マグネシウム」は6ヶ月毎(6月と12月)の検査数値
⑤「グリコアルブミン」は2ヶ月に一度の検査数値
<注>①「心胸比」及び「心電図」は2ヶ月に1回交互に測定
②「透析量(Kt/V)」は毎月1回第1月曜日における透析時間、<ドライウエイト
(適正体重)>、透析前後の体重・血液検査(BUN)により算定
③「PCR」は毎月1回第1月曜日における透析時間、ドライウエイト(適正体重)、
透析前後の体重・血液検査(BUN)及びその週の水曜日の透析前の体重・血
液検査(BUN)により算定
④「whole-PTH」は基本的に3ヶ月に1回(第1月曜日)、「オステオカルシン」は臨時の血液検査数値(透析前)
⑤「hANP」はドライウエイト(適正体重)判定のための臨時の血液検査数値
(透析後)
★今回の検査データに関するコメント
(H22/5月分)
【1】血清関係(いずれも数値は透析前、以下同じ)
①「β2―MG」(当施設では3ヶ月1回検査)は、平成15年6月26日よりダイアライザーを「β2―MG」の最も抜けやすいいわゆるHPMのポリスルホン(PS)膜使用のダイアライザーに変更し、その後透析膜面積も「1.7㎡」から「1.8㎡」そして「2.1㎡」に変えた結果、それ以降即ち平成15年7月以降平成16年8月までの「β2―MG」の検査数値は、それまで最高「29.1mg/l」あったものが、古い順に「23.8mg/l」「23.4mg/l」「22.3mg/l」「24.0mg/l」「24.4mg/l」と5月、8月に若干反転しましたが、いずれも「25mg/l以下」とかなり良い水準を維持してきました。その後3ヵ月後の平成16年11月の「β2―MG」の検査はちょうど透析方法を「オフラインHDF」に切り替えた日の検査でしたが、変更後の数値(透析前数値は「HD」の延長数値)は、透析前数値が「22.9mg/l」、透析後数値は「4.3mg/l」と特に透析後数値において良好な結果が出ました。その前の平成16年8月の「HD」のときの透析前数値と透析後数値との比較は次の通りです。このときの「透析条件」は、いずれも「透析時間4時間」「血液流量(QB)220ml」「透析液流量(QD)400ml/分」「ダイアライザTS―2.1UL」です。(この数値は記念すべきまた透析患者の皆さんに参考になる数値ですので、ここに載せておきます。)
(透析前) (透析後) (除去率)
・「HD」 24.4mg/l 8.2mg/l 66.4%
・「HDF」 22.9mg/l 4.3mg/l 81.2%
以上のように、その除去率において14.8ポイント改善しました。
それぞれの透析方法1回づつの検査でしたが、「HDF」が謳い文句通り、「HD」に比べ分子量11,800ダルトンの「β2-MG」等大分子量物質(低分子量タンパク)の除去能に優れていることが確認されました。(ダイアライザーを平成16年5月から、透析効率の良い全周バッフル構造を持つ東レ製の「TS-2.1UL」に変えた相乗効果もあり)
その後半年後の平成17年5月は、この間わずかながら血流量アップの効果もあり、除去率(76.4%)において平成16年11月程ではありませんでしたが、透析前「β2―MG」数値が「19.9mg/l」(最悪のときに比べ「10mg/l」近く低下)と初めて目標(その達成は極めて困難)にしていました「20mg/l以下」をわずかですが下廻リました。(この数値近辺の維持・さらにの引き下げのためには透析時間の延長等必要) その後平成17年8月の透析前「β2―MG」数値(透析後数値検査なし)は「22.6mg/l」とその前より上廻リました。こうしたこともあり、平成17年8月より、月曜日だけでなく週3回とも全回透析時間を4時間から4.5時間にいたしましたので、このことが次の透析前後の「β2―MG」数値や除去率にどう影響するのか注目していましたが、3ヵ月後の平成17年11月の透析前「β2―MG」は「23.9mg/l」、透析後は「6.3mg/l」、除去率は「73.6%」と期待したほどではない数値でした。ひょっとすると透析液の清浄度がET捕捉フィルター等の問題で少し落ちているのかなと思いました。その後、すぐにコンソールの背中についているET捕捉フィルターが交換(わがクリニックでは1年に1度<少なくとも3ヶ月に1回は必要>)されましたので、その後の「β2―MG」の透析前後の数値、除去率に改めて期待がかかりました。3ヵ月後の平成18年2月は透析前検査のみがあり、結果は「22.9mg/l」とその前より低くなりましたが、「20mg/l」を下廻るのはなかなか困難です。その後平成18年5月検査では、血流量(QB)をさらに30ml/分上げて「280ml/分」にしてから初めての「β2―MG」検査でしたので、透析後の数値も検査してもらいました。その5月検査の結果は、透析前「23.8mg/l」、透析後「6.0mg/l」、除去率「74.8%」でした。期待したほど除去率は上がっていませんでした。あまり、血流量(QB)との相関関係は大きくないようです。その後平成18年8月検査の結果は、透析前のみで「28.2mg/l」といつになく高値でした。この上昇原因は、他の関連検査結果(「CRP」等)と照らし合わせてみると、どうやら夏場なので透析液の清浄度に若干問題があったのかもしれません。その後平成18年11月の検査結果は「24.1mg/l」と私の通常の水準に戻りました。「25mg/l以下」であればまあいいかなとも思っています。その後平成19年2月の検査結果(「オフラインHDF」に戻って3回目で実施した透析前数値)は「23.6mg/l」と、平成19年1月から2月にかけての右腕肘部シャント再造設のための入院中の透析方法の変更(「オフラインHDF」⇒「HD」)等の影響はほとんどなかった数値でした。その後平成19年3月より透析時間を全回5時間に延長後の平成19年5月の検査結果も「24.5mg/l」とほぼいつも通りの数値でした。その後平成20年1月よりそれまでの「ダイアライザー」をHDF専用の東レ製の「ヘモダイアフィルター」である「TDF-20A」に変更しておりますので、直後の2月は透析前後の「β2―MG」の検査もしてもらいました。その結果、透析前が「24.4mg/l」、透析後が「7.3mg/l」、除去率「70.1%」でした。これまでの除去率に比べ期待したほどの結果ではありませんでした。その後、平成20年9月より血流量(QB)をさらに20ml/分上げて「300ml/分」としましたが、その効果はあまり感じられず、透析前「β2―MG」は、ほとんど「25mg/l以下」ではありますが相変わらずの数値で推移しており、平成21年11月の透析前数値も「24.6mg/l」でした。2月の検査結果は「25.5mg/l」と透析患者の当面の目標値「25mg/l以下」を若干上廻りました。今回5月は、検査がありまして、その結果は「25.3mg/l」とほぼ前回と同水準でした。
次回検査は、平成22年8月の第1月曜日の予定です。
②「フェリチン」については、平成18年度からの人工透析診療報酬改定(外来医学管理料引き下げやEPOが人工透析技術料に包括等)に伴い、検査項目が見直されたため、この「フェリチン」については、毎月第2月曜日(透析前)に検査されることになりました。その後も、「フェリチン」は相変わらずおしなべて低値で推移しています。平成19年2月に「59」という低値に加え、「ヘマトクリット」「血色素量(ヘモグロビン)」も顕著に下がってきましたので、平成19年2月23日より3月16日まで、3年ぶりに鉄剤「フェジン2ml」をワンクール(10回)を静脈投与いたしました。これ以降は毎年冬から春先にかけて同様に鉄剤「フェジン2ml」投与をワンクール行っております。その結果、投与後少し間をおいて数カ月は「フェリチン」は「100」を超えるなど一旦は上昇するのですが、またいつもの透析患者としては低水準に戻ってしまいます。こうした状況の中、平成21年12月の「フェリチン」は「55」、1月は「44」、2月は「48」、3月は、がくんと下がって「27」、4月は「50」、今回5月は「40」でした。因みに、今回5月の「鉄飽和率(TSAT)」は「29.7%」と前回を上廻りました。後記の貧血数値に加え、「MCV」の数値推移も考え、まだ鉄材投入の必要はないと判断しております。
【2】血液関係
①「白血球」は、極端に高かったり、低かったりすると各種感染症、血液疾患、悪性リンパ腫等重大な病気のサインになりますので毎回気にしています。これまで白血球数はほとんど基準値範囲内の4,000台~8,000台で推移、特段問題のない数値でしたが、平成20年9月に第1月曜日の検査で「11,900」と基準値をかなり超えてしまいました。その前日あたりから風邪を引きまして、私としてはかなり高い発熱時に採血しましたので、そのせいではないかと思っております。その後は今回5月を含めいずれも基準値以内で推移しております。白血球数の危険あるいはすぐに対応しなければ病的異常と判断する限界値は、下限値としては「2,000/μl」、上限値としては「12,000/μl」程度と理解しています。
②「赤血球」と「血色素量(ヘモグロビン)」は、「ヘマトクリット」と密接に関連しており、「ヘマトクリット」の上がり下がりにより、これらふたつの数値も互いに相関しますが、今回5月は、「赤血球」はいずれも「290台~310台」、「血色素量」は「10台~11台」とこのところ同様の水準が続いています。いずれにしても今回5月も特段問題のない数値で推移しております。
③「ヘマトクリット」は、ついに平成20年3月の第4月曜日の採血検査結果が「29.1%」と30%を切ってしまいましたので、ドクターと種々協議した結果、「エポジン」の増量(月のみの週1500単位⇒月水金の各1500単位・週4500単位)と「フェジン」1回2ml(実際には5%ブドウ糖液10mlで希釈、12mlにして)の静脈内投与(ワンクール10回、4月18日まで)をいずれも平成20年3月28日の透析より行いました。その後も「ヘマトクリット」の上がり下がりを踏まえ、年1回の「フェジン」投入、「エポジン」の増減を適宜行い、現在は「エポジン」月水金各1500単位・週4500単位で対応しています。その結果、今回5月もいずれも「31%台~33%台」とこのところやや高目に推移しており、透析患者の目標値「30.0~33.0%」と同水準です。毎年この時期やや低下傾向に転じる貧血関連数値がこのところ前記のようにやや上昇傾向にあるのは、栄養状態がさらに良くなっていることが考えられます。
尚、「ヘマトクリット」は、経験的にみても、採血時の体位即ち座位と臥位とでは、臥位の方が1~2ポイント低くなるようです。これは、臥床すると循環血液量が増加し、血液が希釈されるためと考えてられています。このことは、これまで私もしばしば経験しているところです。採血まで臥位で待ち時間が長いときがあります。待たされるときはなるべく採血まで座位でいます。まあ気持ちの問題です。また「ヘマトクリット」が「36以上」もしくは「血色素量(ヘモグロビン)」が「12あるいは13以上」は、透析患者にとっては必要以上の造血ということから、貧血剤の減量・休薬が必要になってきます。
④「血小板」の今回5月の数値は、順に「16.6」「16.3」「16.1」「15.7」「13.4」と「13台~16台」と1回だけやや低い数値でしたが、いずれも特段問題ない数値であると認識しています。
【3】生化学関係
①「尿素窒素」は、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から隔週即ち第1・第3月曜日の2回(第5月曜日はなし)に減らされてしまいました。毎週たんぱく質摂取量等のチェックができないのは若干残念です。今回5月は「77」「80」とちょうど良い数値でした。透析前尿素窒素/透析前クレアチニン比が前半が「7.0」、後半が「7.4」という数値だけからすれば、特に後半がたんぱく質はやや摂りすぎという結果になっております。(私の場合、この値が「7以上」はたんぱく質の摂り過ぎ) また、今回5月の尿素窒素除去率(第1月曜日79.2%)と今回は80%を切りました。今後は常に「80%」は超えたいと思っています。とりあえず80%を超える除去率あれば満足しているわけでありませんが、当面いいかなとも思っています。今回5月の「TAC BUN(一応の目標値65mg/dl以下)」も「34.0mg/dl」と一応の目標値を大幅にクリアーしています。今回についても、その主因は一定の透析量が確保されているからだろうと理解しています。ついでに書きますが、今回5月(第1月曜日)の「リン」の除去率は「74.0%」といつもより高かったのは透析前数値がいつもより高かったためです。リン除去率は透析前数値が低ければ低くなる傾向があります。この点が尿素窒素除去率とは異なるところです。いずれにしても、尿素窒素除去率やリン除去率は、さらにの向上を目指し、シャントやシャント血管の状況もにらみながらの血流量(QB)のアップなど透析条件の見直しについて、絶えず視野に入れていきます。わが腎クリニックサイドと折り合いがつき次第できることから順次実施していきたいとの考えは変わりません。(不均衡が強く出ないよう・低カリウム血症に注意を払いながら、急がず慌てずゆっくり) この血流量については、平成19年1月の再造設手術の右腕肘部新内シャントがしっかりと機能するのをみながら、術後血流量(QB)はとりあえず200ml/分~220ml/分でスタートし直し、目下300ml/分まで上げてきております。また穿刺針(透析用留置針)を適正な太さのもの(15G)にしてもらっていますので、静脈圧も安定し順調に血流量は採れているようです。1回あたりの透析時間については、平成19年3月26日より全回5時間にいたしましたので、現実的には引き続きこれで尿素窒素除去率や透析量等の経過を注視していきたいと思っております。
②「クレアチニン」は、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から隔週即ち第1・第3月曜日(第5月曜日はなし)の2回に減らされてしまいました。今回5月は「10.96」「10.74」でした。いずれにしても、「クレアチニン」の絶対値として、私の現在の筋肉量・DW等から、こんなもんかなとも認識しています。あと、透析量の問題(一定量維持)とも関係しているかもしれません。運動不足による筋肉量低下が心配になりますので、血糖管理の観点からも、とりあえず筋肉を動かそう(ストレッチ)ということで、私にできる毎食後1回10分位の計3回「簡単体操」を現在も基本的には続けています。(平成17年1月中旬から、体調の悪いときはお休み) 今回4月も長期生命維持の条件の一つである「%クレアチニン産生速度(「その他インフォメーション【8】」参照)を独自に計算してみましたが、その結果は、今回5月は「100」を上廻り「102.03」でした。最近やや筋肉量が徐々に落ちているのかなと思っています。「%クレアチニン産生速度」は、欲を言えば常に「110以上」は欲しいと思っていますが、とりあえず「100」超えをいつも望んでいます。尚、「クレアチニン」は、透析患者においては、数値が高くてもかつての「腎不全保存期」のように気にする必要はほとんどありません。
それから、今回5月(第1月曜日)の「クレアチニン」の除去率は、今回も血流量(QB)を上げたことによる透析量アップにより、「72.8%」と「70%」を超え、いつもの水準通りでした。いずれにしてもまだまだ満足のいく数値ではありませんが、透析後数値は「2.98」と今回は「3」を若干切りました。平成19年2月に「クレアチニン」の除去率がいつもより15ポイント程度がくんと下がったことがありましたが、これは尿素窒素除去率と同様に、右シャント造設のため入院中の血流量等の透析条件が低下(透析量低下)したからに他なりません、参考までに。
③「尿酸」の今回5月(第1月曜日)の数値は「8.3」と透析患者の目標値(9.0mg/dl以下)を下廻りました。透析患者の場合、もとから高尿酸血症がなければ透析患者の目標値以内であれば高くても特に心配はないと判断しています。さらに言えば「尿酸」は、透析患者の場合透析によるいわゆる抜けが大変良いので、その数値が「12以上」にならなければ心配はないとも理解しています。(薬剤服用<「アロプリノール」>の場合はむしろ薬剤過敏症<紅皮症>、造血障害、肝障害等の副作用の方が心配) 尚、「尿酸」の産生は、今回5月も含めこれまでの経験上、たんぱく質摂取量と基本的に正の相関をしているように思います。尚、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から「尿酸」の透析後採血による検査がなくなりました。ついでに書いておきますが、
「マグネシウム」(透析前)=透析患者も1.8~2.4mg/dlが望ましい=」も平成18年度から年2回(6月と12月)になりました。「マグネシウム」は、透析患者が手をつけやすい市販の胃薬や下剤に入っていたり、血圧や不整脈そして骨の代謝にも重要なもので、透析液にも含まれていますので、月1回(透析前後)は実施してもらいたいと思っています。平成21年12月に検査がありまして、その結果は前回と同じやや高めの「2.7mg/dl」でした。ただこの程度の高数値は、特段問題ないと認識しています。次回「マグネシウム」検査は、平成22年6月の第1月曜日の予定です。
④「カリウム」は、今回5月は、順に「4.9」「4.8」「5.0」「4.9」「4.9」と今回5月もすべて透析患者の目標値(5.5mEq/l以下)でした。これまでの経験等から、「透析条件変更に伴う透析効率(透析量)」アップにより、カリウム管理が少し楽になりますが、やはり「カリウム」の高い食品を限度を超えて摂りすぎると透析前数値が正直に上がります。但し、ときどき検査ミス(検体取り扱いミス<遠心分離機にかけるまで長い時間放置等>)がありますので、周囲の患者の数値がどうなのかをスタッフに確認してもらうのもときに必要です。「カリウム」に限りませんが、ある程度試行錯誤して自分の摂取量を把握するのも自己管理上大切なことだと思っています。このような状況ですので、今のところ「カリウム」を吸着してくれる働きのあるイオン交換樹脂(「カリメート」「アーガメイトゼリー」等)の定期的な内服剤のお世話には基本的にはなっていません。臨時に果物や豆類等「カリウム」をたくさん含む食品を多く食べるときに意識的に「アーガメイトゼリー」を頓服として1個<25g>服用することがままあります。(特に中2日の土日=なくなると臨時に処方してもらっています。=) 尚、最近では透析量アップに伴い、透析後の「低カリウム血症(軽い吐き気やだるさ等の症状が出現したことあり)」が心配になりますので、透析中の昼食とともに「ミニトマト」5個・「梅干」1個を食し、さらに透析日に限り透析後自宅に戻るとすぐ、100%「トマトジュース」を1缶(1缶190ml・K含有量460mg)もしくは100%「野菜ジュース」を1缶(1缶190ml・K含有量540mg)飲んでいます。
⑤「リン」と「カルシウム」ですが、リン吸着剤を平成16年6月11日より変更し、それ以降「リンゴ酢カルシウム(500mg)」を毎食中4錠(2g)、1日12錠(6g)を基本に服用していました。(この範囲の中で、実際は3食の食事内容・量により3食ごとにそれぞれ適宜増減) そして、平成21年3月11日に発売された新「リン吸着剤」である「炭酸ランタン(商品名:ホスレノールチュアブル錠250mg)」を平成21年3月13日夕食時から服用を始めました。具体的には、朝食時には食事内容が軽めですので、従来の「リンゴ酢カルシウム(500mg)」1~2錠、昼夕食時に「ホスレノールチュアブル錠250mg」2錠にて服用開始しました。その後カルシウム数値が低下しすぎましたので、昼夕食時にも「リンゴ酢カルシウム(500mg)」をそれぞれ2錠追加(カルシウム系リン吸着剤と併用)しました。
今回5月の「リン」「カルシウム」の数値は順に、
・「リン」が「5.0」「4.2」「4.8」「4.3」「4.6」
・「カルシウム」が「8.8」「8.7」「8.5」「9.1」「8.8」
と今回5月は「リン」は5回とも透析患者の目標値(6.0mEq/l以下<理想5.5mEq/l以下>)以内でした。特に、新リン吸着剤を服用後は顕著に下がっております。「カルシウム」は、新リン吸着剤のおかげもあり、全体的に以前よりかなり下がる数値になってきました。(もちろん補正カルシウム値を考慮に入れても) 今後も「リン」と「カルシウム」の数値を見ながら、加えて「ホールPTH」の数値も踏まえ、新リン吸着剤と従来のカルシウム系「リンゴ酢カルシウム」の併用を前提として、それぞれの服用量を引き続き試行錯誤服用(副作用の出現も見ながら)していきたいと考えております。「リン」と「カルシウム」数値を単純に掛け算して「55」を超えるといわゆる「異所性石灰化」が起きやすくなってくると言われていますが、今回5月は5回ともすべて「55以下」の中で、大幅に下がっております。今後もリン・カルシウム管理については、「ホールPTH」の数値も見ながら、食事管理・リン吸着剤服用量の見直し・飲み忘れ等に改めて常に気を配っていきます。尚、平成17年8月17日より月曜日だけでなく週3回とも全回透析時間を4時間から4.5時間に、さらに平成19年3月26日より全回5時間にしたことや血流量(現在300ml/分)の段階的アップ(平成19年冬の入院中以外)による透析量増加に伴い「リン」のコントロールもかなりしやすくなったように思いますが、だからといって、それをいいことに、たんぱく質やリンの多い食事を必要以上に摂るとやはり正直に上がりますので、新リン吸着剤を上手に使いながら、今後も適宜調整していきます。「リン」数値高値は、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を直接促しますし、それ自体が血管石灰化の危険因子ですので、今後もずっと継続的に要注意です。それから、今度こそ「夢の新リン吸着剤」となりそうな「炭酸ランタン」が前記の通り登場(平成21年3月11日全国発売)してきましたので、今後も大いに期待しているところです。尚、この薬の詳細は、本HP左メニューの「
その他インフィメーション【29】」と「
人工透析Q&A」のQ39のAの一番下を参照してください。
⑥「総蛋白」と「アルブミン」については、いずれも栄養状態を示す指標として重要視していますが、「総蛋白」の透析患者の基準値も健腎者と同じ「6.5g/dl」以上です。今回5月は「6.7」と目標としている「7.0以上」を下廻りました。「7.0以上」を常にクリアーすることは、なかなか難しいですが、今後もこの目標水準以上を常に維持したいと思っています。「アルブミン」は今回5月は「3.6」と今回5月も相変わらず目標にしている「4.0g/dl」には届きませんでした。しかしながら、透析後「アルブミン」は濃縮されて透析前より確実に高くなっているものと思われます。従って、「アルブミン」の透析前数値がなかなか思うように上がらないのは、水分貯留により血液が希釈されていることも考えておかなければなりません。ダイアライザー変更の「アルブミン」に与える影響は期待はずれの観もありますが、特に「アルブミン」については、なかなか困難ではありますけれども、透析前理想値の「4.0g/dl以上」を今後確保できるように、水分貯留をできるだけ少なくするいわゆる「自己管理」努力はもとより、「尿素窒素」「リン」「PCR」「グルコース」「HbA1c」等とにらめっこしながら、たんぱく質は限度を超えない範囲で積極的に摂取していきたいといつも思っているのですが、糖尿病の持病のある私にとってはとっても難しいです。特に「リン」とのバランスにいつも苦労してきましが、新リン吸着剤のおかげでリン管理がかなり楽になりました。ただ、もとより透析量アップ(しっかり透析)をリン対策においても最優先にすべきと考えております。(今後もリン吸着剤の調整とQB等透析条件アップとの関連<透析による漏出含め>も常に考えていきます。)
⑦「総コレステロール」「中性脂肪」については、「総コレステロール」が平成15年10月まで2ケタの低値が続き、平成15年11月から上昇し始め、それ以降基準値を上廻るようになりました。平成20年12月より、毎月検査がありました「総コレステロール」「中性脂肪」及び「HDLコレステロール」が、理由は不明ですが2ヶ月に1回、即ち偶数月になり、その代わり「LDLコレステロール」が同じ偶数月に追加されました。4月に検査がありまして、その結果は「総コレステロール」は「129」と下限基準値(120mg/dl)を若干上廻り、特段問題ない数値と認識しています。また4月の「中性脂肪」は「159」と基準値(50~149mg/dl)を若干上廻りましたが、透析患者の場合の「中性脂肪」は、食事後採血することが多いなどのため、腎機能正常者よりやや高めになることもあり、透析患者の目標値の上限は「200mg/dl」とも言われていますので、今後も食事内容に気を付けるとともに、平成18年8月28日より、抗凝固剤を高脂血症にも適応すると言われている「低分子量へパリン(ダルテバリンナトリウム4000単位)」に変更しましたので、いずれにしてもこの辺にも引き続き若干期待をかけているところです。もとより、食事(アルコール含め)にも要注意。次回検査は、平成22年6月の第1月曜日の予定です。
⑧「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」と「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」ですが、これらの数値の低値・高値は動脈硬化を示唆しています。まず「HDLコレステロール」ですが、平成17年5月に「37」と、透析患者の目標値である「30mg/dl以上」をかなり上廻り、信じられない数値となり、こんなに上昇したのは初めてのことでした。平成16年9月からビタミンE剤(「ユベラ錠50mg」)を毎食後1錠から2錠に増量した効果と赤ワインのポリフェノール効果?やHDF(オフライン)効果もあったと認識しています。しかしながら、糖尿病を原疾患に持つ私にとっては、常に「30」を超えることはなかなか難しいのですが、平成18年に入ってから常に「30」を超え、その年の5月に「38」とこれまでの最高値となり、その後は概ね「30」を超えて推移しています。2月は「29」と「30」をわずかながら下廻りましたが、4月は「30」ちょうどでした。かつての「HD」の頃は「25」を超えるのがやっとでしたから、このときと比べ「HDLコレステロール」が上昇してきた一因として、オフラインではありますが「HDF」効果と透析時間延長・血流アップ等による高効率透析の好影響ではないかと思いますし、引き続き期待しているところです。(動脈硬化改善効果あり?) それから、「LDLコレステロール」については、4月は「63」でした。透析患者の目標値は「100未満」とされていますので、これまではすべて「100未満」と一応合格点です。次回検査は、平成22年6月の第1月曜日の予定です。
⑨「GOT」「GPT」「γ―GTP」等の肝機能指標については、今回5月のいずれの数値も基準値以内でした。
⑩「LDH」は、これまで基準値を超えて高くなったことはありませんが、「GOT」「GPT」と同様高数値でなければ臨床上問題となることはありません。
⑪「ALP」は、かつて透析導入時からしばらくは「700台~900台IU/l」という高数値を示したことがありました。このときは、「リン」「カルシウム」とも透析患者の目標値の範囲外でしたので、「副甲状腺ホルモン(PTH)」がたくさん分泌され、一時的にいわゆる「二次性副甲状腺機能亢進症」になっていたと思われます。その後は、いつも健常者の基準値(93~344IU/l)の中に入っています。今回5月は「143」でした。
⑫「血清アミラーゼ」は、悪性腫瘍マーカー(数値上昇)としても利用されますので、ちょっと気になる数値ですが、透析患者では普通尿が出ないので、健常者よりもこの数値は高めになるようです。今回5月は「153」と基準値(33~115IU/l)を上廻りました。透析患者の場合は上限値の3倍位は問題ないようです。
⑬「グルコース(血糖値)」は、採血時間が朝食後大体2時間後ですが、平成16年11月まではほとんど「200mg/dl以下」で推移してきましたが、平成16年12月に「260」とかつてない高水準になってしまいました。その後経口薬剤の変更・追加に加え、それなりのカロリー調整等血糖コントロールを実施した結果、それ以降の血糖値は多少の凸凹はあるものの概ね落ち着いた水準で推移していますが、今回5月は「130」と良好な数値でした。尚、具体的な血糖コントロールの内容と推移については後記「ヘモグロビンA1C」のところで記述します。
⑭「血清鉄」は、低いと貧血の原因になりますが、これまで「透析患者の目標値(70~80μg/dl以上)」をほとんどクリアーしてきました。今回5月の「血清鉄」は「74」と透析患者の目標値を若干下廻りました。ただ、貧血数値をはじめ総合的に判断して、毎年この時期にワンクール(10回)投与していた「フェジン」は、今年はまだ使用しておりません。
⑮「CRP」は、とっても気になる数値の一つで、血液検査結果表が渡されると真っ先に見ます。感染症・悪性腫瘍・心筋梗塞等のマーカーになるからです。平成16年2月になぜか基準値近くまで上がりましが、主治医の先生によれば鉄剤「フェジン」ワンクール投入後の検査であったため、この影響ではないかということでした。そう言われてみると平成15年4月にもやはり鉄剤「フェジン」ワンクール投入後に「CRP」が上昇していました。その後平成16年7月に初めて「0.35」と基準値を超えてしまいましたが、これは、多分その後入院・手術となってしまった外耳道の炎症・腫瘍のためと思われます。その後平成16年9月以降は基準値以内に収まっていましたが、平成18年4月は「0.43」と基準値を上回りましたが、透析患者の目標値(0.5mg/dl以下)内ですので、特段問題にはされていませんでした。ひょっとすると、そのときは高血流量(280ml/分)により、他の患者さんよりいわゆるダイアライザー内の「逆濾過」「逆拡散」が多く、その分透析液のET濃度の影響を受け、「CRP」が上昇したことも考えられます。(このときは、コンソールの背中のET捕捉フィルター(ETRF)交換がされていないことも・・・) 「CRP」は、透析液がクリーンでない場合も上昇します。(この点、いつもとっても気になっています。コンソールのET捕捉フィルター(ETRF)を交換するとこの数値が低下するような気がします。) その後基準値以内で推移してきましたが、平成18年7月は「0.61」と基準値を超えましたが、これは軽い歯肉炎によるものと思われます。平成20年9月にも「2.22」とかなり上がってしまいました。風邪を引いて私としては高い発熱したためと考え、翌週の月曜日の透析前採血で再度測定してもらいましたが。「0.69」まで下がっておりました。その後は、平成21年3月まで、いつもの水準に戻りました。しかしながら、平成21年4月は「0.66」と採血検査の前週に風邪をひいたためか若干高めになりました。その後はいつも通り基準値以内でしたが、今年に入った平成22年1月は「0.42」と基準値を超えましたが、この程度は特段問題ないと判断しております。たまに、こういうことがあります。2月、3月、4月いずれも「0.04」といつもの水準に戻りましたが、今回5月は「0.54」と若干基準値を超えました。軽い風邪にかかっていたためと思っております。尚、コンソールのET捕捉フィルター(ETRF)は、わが腎クリニックでは、年1回交換していますが、少なくともメーカー推奨の3ヶ月に1回は交換してもらいたいといつも思っています。平成22年度診療報酬改定により、「透析液水質確保加算10点(1ベッド透析1回あたり)」が新設されましたので、わがクリニックにおいても、ET捕捉フィルター(ETRF)交換時期の短縮に期待を寄せているところです。
⑯「ヘモグロビンA1C」も、糖尿病患者の長期の血糖コントロールを見る指標として、とっても気になる数値の一つです。健賢糖尿病患者の場合、
<HbA1c (優)5.8%未満 (良)5.8~6.5%未満 (可)6.5%~8%未満 (不可)8.0%以上>
とされています。しかし、透析患者の場合「ヘモグロビンA1C」は実際より低目に出てしまうので、上記数値より厳しく考えた方が良いです。即ち、糖尿病のある透析患者の場合は「7%未満(極力6%に近づける)」に収めることが重要です。(糖尿病透析患者の血糖管理については、本HP左ボタン「その他インフォメーション」コーナー【20】参照)持病に糖尿病がある私の場合、それまで比較的「ヘモグロビンA1C」は良好に推移していたのですが、平成16年7月に「7.5%」になってしまい、その後は「7.0%」前後で推移したものの、とうとう平成16年12月に危険ラインの「8.0」まで上昇、平成17年1月に「7.4%」と前月12月に比べ0.6ポイント下がりましたが、まだかなり高い水準が続いていました。そこで、1日のカロリー調整に加え、主治医の先生並びにわが腎クリニックの属するグループ内の糖尿病専門医(透析専門医でもある)の指示により、糖尿病透析患者である私の糖尿病薬物療法等について、平成17年1月17日より次の通りといたしました。
◆今のところインスリン療法へ切り替える必要はなく、現在の経口血糖降下剤「ファスティック(一般名:「ナテグリニド」)」を「グルファスト(一般名:「ミチグリニド」)」毎食5分前(1-1-1<その後1-2-2に増量>)1日3錠(30mg)に変更(平成17年1月17日より変更)、これで、2~3ヵ月後改善しなければ、「アマリール1mg〔一般名:スルフォニル尿素系(SU)の第三世代「グリメピリド」〕」を食前(非透析日1-1-1、透析日0-1-1)服用等を考慮。
尚、「グルコバイ(一般名:αグルコシダーゼ阻害薬の「アカルボース」)」や「ベイスン(一般名:αグルコシダーゼ阻害薬の「ボグリボーズ」)」は、胃腸障害を考えて、糖尿病透析患者にはあまりすすめないとのこと。
◆食後1時間してから、上半身のみでもよいので、5~10~15分(慣れるに従い時間を増やす)体操の実行。(筋肉を動かすことが重要)
ということで、インスリン療法への切り替えも視野に入れながら、経口薬剤療法を継続、デイリーの食前食後血糖値と「HbA1c」値推移を適宜みていくということで経過を見てきました。その後の「HbA1c」は、最高「8.0%」最低「6.1%」となったことがありましたが、概ねいつも「7%前後」で推移してきました。 如何せん、平成16年11月より「オフラインHDF」変更して以降、一層食欲が増進(透析患者としてはいい事)して、カロリーの高いウイスキー・日本酒等のお酒も含めて飲食過多に陥りやすいので、今後もこの点留意していかなければなりません。ただ、あまり食事をコントロールしすぎますと、今度は、「BUN」「総蛋白」「アルブミン」「PCR」等の栄養関連指標が悪くなりますので、この辺のバランスが難しいところです。また、平成17年10月17日より、血糖降下剤を「アマリール1mg〔一般名:スルフォニル尿素系(SU)の第三世代「グリメピリド」〕」に変更し、食直前(1-2-1)に服用していました。その後、主治医の先生と相談・協議を行い、上記「アマリール」を(1-2-2)とし、加えて「アクトス錠30mg(一般名:「ピオグリタゾン」=インスリン抵抗性改善薬<インスリンの感受性を高める>)=」1錠(朝食直前)が処方 (平成17年11月11日より服用)され、現在に至っております。そして、このところ「ヘモグロビンA1C」は、良好に推移しておりまして、平成21年7月以降は「6.5%以下」を保持しており、今年に入った平成22年1月は「6.0%」、2月は「6.3%」、3月は「6.7%」、4月も「6.7%」、今回5月は「6.6%」とこのところ「6.5%」を上廻っております。今後も「6%台」の水準は保つようにコントロールしていきたいと思っています。(悪くても「7%」を超えないように)
尚、「グリコアルブミン」ですが、わが腎クリニックでは平成16年11月1日の血液検査を最後に基本的に検査中止となりましたが、その後も血糖コントロール結果や進捗状況をみるため、私の場合2ヶ月に1回(偶数月)検査してもらっています。透析導入期に入院していた総合病院の透析専門医は、「グリコアルブミン」も時に応じて必要という考え方の持ち主で、たまたま会った機会に聴いてみたところ、糖尿病透析患者の「グリコアルブミン」の目標値(許容値)は「24%以下(22%とか20%以下とする考え方もあります)」と言っていましたので、参考までにここに載せておきます。それまでは概ね「24%」前後で推移していましたが、平成20年12月の検査結果は「20.9%」と今までになくかなり改善されました。透析導入時の地元総合病院の糖尿病専門医の発表論文によれば、糖尿病透析患者の血糖コントロールの管理目標値は「グリコアルブミン」で「20%」、「ヘモグロビンA1C」で「6.5%」とありましたので、これを信用するとすれば私の検査結果数値は、いずれもこれらの管理目標値に近づいてきたことになります。その後一進一退が続き、平成21年12月に「グリコアルブミン」の検査がありまして、その結果は「21.8%」とその前より下がりました。2月は「21.4%」と前回より若干下がりました。4月に検査がありまして、その結果は「24.0%」とかなり上昇してしまいました。これ以上は上昇させないようにコントロールしていきたいと思っております。次回検査は、平成22年6月の第1月曜日の予定です。
【4】その他
①胸部レントゲン撮影に基く「心胸比(CTR)」は、平成21年11月27日撮影の胸部レントゲン撮影(DW通りの「75.0kg」で撮影)に基く「心胸比(CTR)」は「47.3%」(前回比+0.2ポイント)でしたが、後記の「hANP」の検査数値等も含め総合的に判断し、「ドライウイト(DW)」「75.0Kg」自体はいじりませんでした。透析後半や家庭血圧の状況もみながら、500~1Kgのお残し対応を引き続きすることにしました。その後、平成22年1月29日撮影の胸部レントゲン撮影(DW+1.1kgの「76.1kg」で撮影)に基く「心胸比(CTR)」は「47.0%」(前回比▲0.3ポイント)でしたが、後記の「hANP」の検査数値等も含め総合的に判断し、その時も「ドライウイト(DW)」「75.0Kg」自体はいじりませんでした。透析後半や家庭血圧の状況もみながら、500~1Kgのお残し対応を引き続きすることにしておりました。その後、平成22年3月26日撮影の胸部レントゲン撮影(DW+1.0kgの「76.0kg」で撮影)に基く「心胸比(CTR)」は「48.9%」(前回比+1.9ポイント)でしたが、「hANP」の検査数値等も含め総合的に判断し、「ドライウイト(DW)」「75.0Kg」自体はいじりませんでした。透析後半や家庭血圧の状況もみながら、500~1Kgのお残し対応することにしておりした。その後、平成22年5月28日撮影の胸部レントゲン撮影(DW+1.1kgの「76.1kg」で撮影)に基く「心胸比(CTR)」は「50.3%」(前回比+1.4ポイント)でしたが、「ドライウイト(DW)」「75.0Kg」自体はいじりませんでした。透析後半や家庭血圧の状況もみながら、500~1Kgのお残し対応を引き続きすることにしております。
②「心電図」測定は、今回5月は測定がありませんでした。
③「透析量(Kt/V)」は、平成16年5月より、本HPで紹介(「その他インフォメーション」コーナー【4】)している計算方法で計算したものを載せることにいたしました。それによりますと、今回5月の「透析量(Kt/V)」は、「1.91(single-pool
mode)」と今回5月は「2」を超えませんでした。今後「2」を常に超えることは一応の目標ですが、これだけの透析量がかせげるのは平成20年9月1日からの血流量(QB)アップ(300ml/分)も大きく貢献しています。振り返ってみると、「オフラインHDF」施行に加え、平成17年2月14日より血液流量(QB)と透析液流量(QD)をそれぞれ250ml/分、500ml/分に変更し、さらに平成17年3月7日(検査日)より透析時間をとりあえず検査日の月曜日を30分延長(その後5ヵ月後の8月17日より、全回透析時間を4.5時間)して週3回とも4.5時間にしたこと、さらに平成18年2月20日より血液流量(QB)を280ml/分に上げた(2月6日から1週間単位で10ml/分づつアップ)相乗効果(透析量アップ)は何と言っても大きいです。先の入院時にこのことを改めて強く感じた次第です。この「透析量(Kt/V)」は、今後も引き続き日本透析医学会推奨の「1.6以上(single-pool
mode)」をなるべく大きく超えるようにと思っていますが、そのために、透析時間について毎回4.5時間(平成17年8月17日実施)から、「オフラインHDF」施行継続のまま平成19年3月26日より毎回5時間に変更、さらには、血液流量(QB)も先の入院前までは段階的に「280ml/分」まで上げてきましたが、平成19年1~2月のシャント再造設手術のための入院中は後戻りせざるをえなかったので、その後は新シャントの状況やシャント血管をみながらとりあえず徐々にこの水準まで戻し、平成20年8月1日より「290ml/分」、さらには1ヶ月後の平成20年9月1日からは「300ml/分」と過去最高の水準に上げました。現在の穿刺針(透析用留置針)はAもVもカニューラ針15Gですが、静脈圧も問題ない水準で落ち着いていますので、まだまだ血流量アップには挑戦できるかなと思っています。
④「PCR」は、今回5月は「1.04」と今回5月は透析患者の目標値の「1.0~1.2(g/kg/日)」の範囲内でした。糖尿病を原疾患に持つ私としては、この数値をやたら高くはできませんが、今後も「PCR」は、少なくとも「1.0~1.2(g/kg/日)」の範囲を維持すべく、「BUN」「総蛋白」「アルブミン」「ヘモグロビンA1C」等の数値や「リン」の数値ともにらめっこしながら、糖尿病を抱えていても、基本的には必要なたんぱく質摂取量は充分確保していきたいと考えています。(そのバランスにいつも頭を悩ましています。)
⑤「intact―PTH」は、これまで活性型ビタミンD製剤経口薬「フルスタン錠」のお陰で、低水準で推移してきていましたが、低くなりすぎましたので、平成15年1月15日から、「フルスタン錠」を休薬しています。休薬後も相変わらず、「intact―PTH」は低水準が続き、平成16年5月は「38」、さらに同時に骨吸収マーカーである「オステオカルシン(OC)」の臨時血液検査も行いましが、その結果は「10.0」と健常者の基準値(3.1~12.7)内でした。透析患者では、「30~80前後」が目標値と言われていますので、私の場合は、「intact―PTH」の低水準と併せ考えると、そのときもいわゆる低回転骨(無形成骨)と診断されました。その後平成16年9月(実際は8月30日採血)の「intact―PTH」(検査はそれ以降3ヶ月に1回)は、「127」と久方ぶりに3桁になりました。そして、平成16年11月には、「237」とかなり上昇してきました。この上昇要因は、リンの高い状態がしばらく続いたためではないかと分析していますが、この状態が基本的にあまり変わっていないのに平成17年2月の「intact―PTH」は「44」とまさに信じられない数値となりました。活性型ビタミンD製剤もずっと休薬していますので、「PTH」が極端に低下した理由がわかりません。どうも前から思っていたことですが、「intact―PTH」検査そのもの信憑性を疑わずにはいられませんので、3ヶ月に1回の検査ではありますが、連続して平成17年3月の第1月曜日に再検査しましたが、前月2月と全く同様の「44」でした。平成17年5月は「82」とその前の約2倍に上昇しましたが、まだ透析患者の目標値には届いていません。「PTH」を上げるのは本当に難しいです。平成17年8月も「41」と相変わらず低値でした。最近は、PTH関連検査数値はあまり気にしないようにしています。とにかく、いずれにしてもリン・カルシウム管理が重要です。平成17年11月の検査から、わが腎クリニックでは、より「PTH」の分泌状況が正確にわかる
「whole-PTH(基準値:9~39pg/ml」に切り替わりました。透析患者の目標値は、透析前数値で「35~105pg/ml」と言われています。いつの検査(3ヶ月に1回)でも、常に透析患者としては低水準で、相変わらず低回転骨(無形成骨)状態が続いています。(低回転骨<無形成骨)>って、何か問題があるのかなあ? 骨折しやすいといっても、そういう自覚はありません。) 私のように糖尿病透析患者においては、副甲状腺ホルモン(PTH)濃度は一般的に低く、腎不全に特有な著しい「二次性副甲状腺機能亢進症」が認められない傾向があります。この理由の詳細はまだ不明ですが、持続的な高血糖により副甲状腺のPTH分泌が低下するためと考えられています。透析患者としては、相変わらずの低水準が続いていましたが、平成21年5月の検査結果は「89.6」でした。同年8月の検査結果は「72.3」でした。このように2回にわたって透析患者の管理目標値内にまでほぼ上がってきたのは、新リン吸着剤(「炭酸ランタン」)の服用によりカルシウム数値が顕著に下がってきたからに他ならないと考えています。平成21年11月の結果も「133」とやや高目で、これはむしろ良い傾向と考えております。2月に検査がありまして、その結果は「144」と前回よりやや上昇しました。ですので、目下リン吸着剤の「リンゴ酢カルシウム(500mg)」と「ホスレノールチュアブル錠250mg」について、前者を増やし後者を減らす試みを実行しているところです。これで、平成22年5月第1月曜日予定の「whole-PTH」の検査数値をみて「活性型ビタミンD製剤」の復活使用を検討したいと考えておりました。今回5月の「whole-PTH」の検査数値は、「117」と前回よりかなり下がり、透析患者の管理目標値の上限に近づいてきましたので、「活性型ビタミンD製剤」の復活使用はしないことにしました。
⑥「hANP」は、DW判定の参考にするための臨時の血液検査(透析後採血=「20~60pg/ml程度」が管理目標とも言われます=)ですが、平成21年11月27日のレントゲン撮影日の透析後(75.0kgで採血)にも検査してもらいましたが、その結果は「70.7g/ml(前回比▲10.2pg/ml)」でしたので、「心胸比(CTR)」と併せ考慮して、前記の通り「ドライウイト(DW)」は、いじりませんでした。その後、平成22年1月29日のレントゲン撮影日の透析後(76.1kgで採血)にも検査してもらい、その結果は「89.2g/ml(前回比+18.5pg/ml)」でしたが、「心胸比(CTR)」と併せ考慮して、前記の通り「ドライウイト(DW)」は、その時もいじりませんでした。その後、平成22年3月26日のレントゲン撮影日の透析後(76.0kgで採血)にも検査してもらい、その結果は「78.4pg/ml(前回比▲10.8pg/ml)」でしたが、「心胸比(CTR)」と併せ考慮して、「ドライウイト(DW)」は、いじりませんでした。その後、平成22年5月28日のレントゲン撮影日の透析後(76.1kgで採血)にも検査してもらい、その結果は「108pg/ml(前回比+29.6pg/ml)」でした。今回は、「検体取扱いミス」による誤数値が強く疑われますので、参考にいたしませんでした。
⑦ここで「PSA」という血液検査について説明しておきましょう。平成16年5月24日に、わが腎クリニックにおいて初めて前立腺癌が早期発見できる腫瘍マーカーである「PSA」の血液検査があり、平成17年も5月1日にも血液検査がありました。平成16年5月は基準値(「0~4ng/ml」)以内に収まりましたが、平成17年5月は基準値を若干超えてしまいましたので(たぶん前立腺肥大があるため)、約4ヶ月後の平成17年9月12日にも再度検査してもらいました。その結果は、幸いに基準値以内でした。この「PSA」は、各種腫瘍マーカーの中では信頼性が高く、50歳以上の男性は1年に1回、この血液検査を受けるよう推奨されています。特に透析患者の場合、無尿であることから排尿障害が自覚できず、前立腺癌の早期発見が難しいので、皆さんの中でも、男性で50歳以上で受けておられない方がいらっしゃれば、1度検査されることをお奨めします。
⑧最後にいわゆる「濃縮率」について言及しておきましょう。平成17年11月の第1月曜日の血液検査において、いつもの項目に加え、平成17年11月の第1月曜日の血液検査において、いつもの項目に加え、そのときに限りできる限り透析後の検査項目を増やしてもらいました。(具体的には、本HP左メニュー「私の各種県データ」の過去平成17年11月分検査データ表参照) その結果、透析前数値をベースにすれば相当水分で血液は希釈されているなと、透析後数値をベースにすれば透析により相当濃縮されているなという印象を持ちましたが、想像していたより両者の差が大きいので、少しびっくりしています。(因みに、このときの体重増加(中2日)は、2.6kg・3.8%<DW68.5kg>でした。)
そこで、代表的な「ヘマトクリット」「アルブミン」の二つについて、いわゆる「濃縮率」というのを算出してみたところ、次の通りでした。
・「ヘマトクリット」濃縮率=0.16(16%)
・「アルブミン」濃縮率=0.17(17%)
この「濃縮率」は、小さいほど良い(安定した透析を行えている証拠の一つ)のですが、そんなに除水量が多くないので、私の場合(個人差あり)は、多分「プラズマリフィリング」が普通より鈍いせいかなと解釈しています。もっとも、透析終了後も「プラズマリフィリング」は起こっているわけですから、透析後に全く水分を摂らなくても、この二つの透析後数値は少し下がってくるはずです。(透析終了後30分とか1時間後に採血して検査してみると明らかになると思います。)また、平成19年1月から2月にかけて入院した際の「ヘマトクリット」濃縮率を算出してみると次の通りでした。
・「ヘマトクリット」濃縮率=0.09(9%)
この数値をみる限り、入院中は比較的安定した透析が行えたということができます。
尚、参考までに濃縮率の算出式を次に載せておきます。
「1-(透析前X÷透析後X)」
このXには「ヘマトクリット」や「アルブミン」を代入します。
もし、透析前と透析後で値が変わらなければ、この式の値はゼロとなります。
尚、前月以前の「今回の検査データとコメント」は
コチラ(クリック)。