平成20年5月度各種検査データとコメント
更新日08/06/01   
血液検査項目(血清・血液・生化学)
第1月曜 1W中間 第2月曜 第3月曜 第4月曜
透析前 透析後 透析前 透析前 透析前 透析前
β2―マイクログロブリン(mg/ml)       25.5    
フェリチン(ng/ml)         65    
HBs-Ag(CLIA)(IU/ml) 0.01          
HCV(CLIA)(S/CO) 0.07           
梅毒脂質抗体 (-)           
梅毒TP抗体 (-)            
白血球(100/μl) 66     73 59 54
赤血球(11500/μl) 299     320 299 322
血色素量(g/dl) 11.2     11.7 11.1 11.7
ヘマトクリット(%) 32.1     33.7 32.2 34.4
MCV(fl) 107.3     105.4 107.6 106.7
MCH(pg) 37.3     36.6 37.0 36.4
MCHC(%) 34.8     34.7 34.4 34.1
血小板(11500/μl) 19.1     22.5 18.8 19.7
網状赤血球(0/00) 19          
好塩基球(%) 0.4          
好酸球(%) 3.2          
好中球(%) 71.0          
リンパ球(%) 19.2           
単球(%) 6.2          
尿素窒素(mg/dl) 66 14 63   63  
クレアチニン(mg/dl) 11.06 3.07 10.12   10.50  
尿酸(mg/dl) 8.6          
ナトリウム(mEq/l) 136 137 134   136  
カリウム(mEq/l) 4.9 3.4 4.4 4.7 4.8 4.7
クロール(mEq/l) 98          
カルシウム(mg/dl) 9.5 9.6   9.9 8.7 9.8
無機リン(mg/dl) 4.7 1.7   5.4 4.6 4.4
マグネシウム(mg/dl) 2.7          
総蛋白(g/dl) 6.9           
アルブミン(g/dl) 3.7           
総コレステロール(mg/dl) 152          
中性脂肪(mg/dl) 140          
HDLコレステロール(mg/dl) 31          
AST(GOT) (IU/l) 9          
ALT(GPT) (IU/l) 14          
LDH(IU/l) 144          
ALP(IU/l) 124          
γーGTP(IU/l) 18                
コリンエステラーゼ(U/l) 240                 
総ビリルビン(mg/dl) 0.2                 
血清アミラーゼ(IU/l) 93              
グルコース(mg/dl) 116            
血清鉄(μg/dl)       134     
UIBC(μg/dl)       123     
TIBC(μg/dl)       257     
CRP(定量) (mg/dl) 0.31              
ヘモグロビンA1c(%) 6.2            
グリコアルブミン(%) 22.1          
<注>①上記項目のわかりずらい「単位」は次の通り。
    ・fl=1/1,000,000,000,000,000l
    ・pg=1/1,000,000,000,000g
    ・ng=1/1,000,000,000g
    ・μg=1/1,000,000g
    ・mEq=Na、K等電解質の濃度
    ・IU=GOT、GPT、γ-GTR、アミラーゼ等酵素の濃度
    ②解説ページの基準値は、(株)メコムが採用している基準値を使用
    ③「β2―マイクログロプリン)」は3ヶ月毎、「HBs-Ag(CLIA)」と「HCV(CLIA)」は
      6ヶ月毎(6月と12月)、「梅毒脂質抗原」「梅毒TP抗原」は臨時の検査数値  
    ④「マグネシウム」は6ヶ月毎(6月と12月)の検査数値
    ⑤「グリコアルブミン」は2ヶ月に一度の検査数値


その他項目 直近数値・所見
心 胸 比(2ヶ月に1回) 50.3%(3/28撮影)
心 電 図(2ヶ月に1回) 不整脈等異常なし(4/14測定)
透析量(Kt/V) 1.87(5/5採血)
PCR(g/kg/日) 1.36(5/5・7採血)
whole-PTH(pg/ml) 27.3(5/12採血)
オステオカルシン(OC) (ng/ml) 10.0(平成16年5/3採血)
hANP(pg/ml) 81.2(3/28採血)
<注>①「心胸比」及び「心電図」は2ヶ月に1回交互に測定
      ②「透析量(Kt/V)」は毎月1回第1月曜日における透析時間、<ドライウエイト
       (適正体重)>、透析前後の体重・血液検査(BUN)により算定
      ③「PCR」は毎月1回第1月曜日における透析時間、ドライウエイト(適正体重)、
              透析前後の体重・血液検査(BUN)及びその週の水曜日の透析前の体重・血
              液検査(BUN)により算定
          ④「whole-PTH」は基本的に3ヶ月に1回(第1月曜日)、「オステオカルシン」は臨時の血液検査数値(透析前)
          ⑤「hANP」はドライウエイト(適正体重)判定のための臨時の血液検査数値
        (透析後)


               ★今回の検査データに関するコメント
(H20/5月分)
【1】血清関係
(いずれも数値は透析前、以下同じ)
 ①「β2―MG」(当施設では3ヶ月1回検査)は、平成15年6月26日よりダイアライザーを「β2―MG」の最も抜けやすいいわゆるHPMのポリスルホン(PS)膜使用のダイアライザーに変更し、その後透析膜面積も「1.7㎡」から「1.8㎡」そして「2.1㎡」に変えた結果、それ以降即ち平成15年7月以降平成16年8月までの「β2―MG」の検査数値は、それまで最高「29.1mg/l」あったものが、古い順に「23.8mg/l」「23.4mg/l」「22.3mg/l」「24.0mg/l」「24.4mg/l」と5月、8月に若干反転しましたが、いずれも「25mg/l以下」とかなり良い水準を維持してきました。その後3ヵ月後の平成16年11月の「β2―MG」の検査はちょうど透析方法を「オフラインHDF」に切り替えた日の検査でしたが、変更後の数値(透析前数値は「HD」の延長数値)は、透析前数値が「22.9mg/l」、透析後数値は「4.3mg/l」と特に透析後数値において優秀な結果が出ました。その前の平成16年8月の「HD」のときの透析前数値と透析後数値との比較は次の通りです。このときの「透析条件」は、いずれも「透析時間4時間」「血液流量(QB)220ml」「透析液流量(QD)400ml/分」「ダイアライザTS2.1UL」です。(この数値は記念すべきまた透析患者の皆さんに参考になる数値ですので、ここに載せておきます。)
       (透析前) (透析後) (除去率)
・「HD」  24.4mg/l  8.2mg/l  66.4%
・「HDF」 22.9mg/l  4.3mg/l  81.2%
以上のように、その除去率において14.8ポイント改善しました。
それぞれの透析方法1回づつの検査でしたが、「HDF」が謳い文句通り、「HD」に比べ分子量11,800ダルトンの「β2-MG」等大分子量物質(低分子量タンパク)の除去能に優れていることが確認されました。(ダイアライザーを平成16年5月から、透析効率の良い全周バッフル構造を持つ東レ製の「TS-2.1UL」に変えた相乗効果もあり)
その後半年後の平成17年5月は、この間わずかながら血流量アップの効果もあり、除去率(76.4%)において平成16年11月程ではありませんでしたが、透析前「β2―MG」数値が「19.9mg/l」(最悪のときに比べ「10mg/l」近く低下)と初めて目標(その達成は極めて困難)にしていました「20mg/l以下」をわずかですが下廻リました。(この数値近辺の維持・さらにの引き下げのためには透析時間の延長等必要) その後平成17年8月の透析前「β2―MG」数値(透析後数値検査なし)は「22.6mg/l」とその前より上廻リました。こうしたこともあり、平成17年8月17日より、月曜日だけでなく週3回とも全回透析時間を4時間から4.5時間にいたしましたので、このことが次の透析前後の「β2―MG」数値や除去率にどう影響するのか注目していましたが、3ヵ月後の平成17年11月の透析前「β2―MG」は「23.9mg/l」、透析後は「6.3mg/l」、除去率は「73.6%」と期待したほどではない数値でした。ひょっとすると透析液の清浄度がETカットフィルター等の問題で少し落ちているのかなと思っています。(その後、すぐにコンソールの背中についているETカットフィルターが交換(わがクリニックでは1年に1度<少なくとも3ヶ月に1回は必要と感じています。>)されましたので、その後の「β2―MG」の透析前後の数値、除去率に改めて期待がかかりました。3ヵ月後の平成18年2月は透析前検査のみがあり、結果は「22.9mg/l」とその前より低くなりましたが、「20mg/l」を下廻るのはなかなか困難です。その後平成18年5月検査では、血流量(QB)をさらに30ml/分上げて、「280ml/分」にしてから初めての「β2―MG」検査でしたので、透析後の数値も検査してもらいました。その5月検査の結果は、透析前「23.8mg/l」、透析後「6.0mg/l」、除去率「74.8%」でした。期待したほど除去率は上がっていませんでした。あまり、血流量(QB)との相関関係は大きくないようです。その後平成18年8月検査の結果は、透析前のみで「28.2mg/l」といつになく高値でした。この上昇原因は、他の関連検査結果(「CRP」等)と照らし合わせてみると、どうやら夏場なので透析液の清浄度に若干問題があったのかもしれません。その後平成18年11月の検査結果は「24.1mg/l」と私の通常の水準に戻りました。「25mg/l」未満であればまあいいかなとも思っています。その後平成19年2月の検査結果(「オフラインHDF」に戻って3回目で実施した透析前数値)は「23.6mg/l」と、平成19年1月から2月にかけての右腕肘部シャント再造設のための入院中の透析方法の変更(「オフラインHDF」⇒「HD」)等の影響はほとんどなかった数値でした。その後平成19年5月の検査結果も「24.5mg/l」とほぼいつも通りの数値でした。その後平成19年8月検査数値は「24.4mg/l」とほぼその前と同じでした。その後平成19年11月検査数値は「24.1mg/l」でした。このところ、満足のいく水準ではありませんが、それなりに安定した水準で推移しています。ともかく「25mg/l」以内ですので、まあいいかなと思っています。1月9日よりそれまでの「ダイアライザー」をHDF専用の東レ製の「ヘモダイアフィルター」である「TDF-2.0」に変更しておりますので、2月は透析前後の「β2―MG」の検査もしてもらいました。その結果、透析前が「24.4mg/l」、透析後が「7.3mg/l」、除去率「70.1%」でした。これまでの除去率に比べ期待したほどの結果ではありませんでしたが、この間の時間的経過等もこれあり、まだダイアライザー変更後1回のみの結果ですので、今後も半年くらいしばらく時間をおいて、透析後の検査をまたしてもらおうと思っています。今回5月(第2月曜日)の「β2―MG」の透析前検査結果は「25.5mg/l」でした。前回より若干上昇しております。次回検査は、平成20年8月の第1月曜日の予定です。
 ②「フェリチン」については、平成16年1月に「74」と透析患者の下限目標値(100)を再び大きく下回ってしまいましたので、平成16年1月21日より鉄剤「フェジン(2ml)」をワンクール(10回)透析後に投与した結果、「フェジン」投与終了後の平成16年2月の「フェリチン」は「304」と顕著に上昇しました。これで、「貯金」ならぬ「貯鉄」がほどよくできたということになります。その後平成16年3月の「フェリチン」は「212」、平成16年4月は「198」、平成16年5月は「233」と良好な数値を維持してきていました。この「フェリチン」も、平成16年5月から3ヶ月1回検査となってしまいましが、平成16年8月の検査結果は「211」とこのときまで良好な数値を維持していましたが、平成16年11月の数値は「93」とがくんと減少いたしました。主治医の先生と協議の結果、鉄剤の投入については、後述の「血色素量」「ヘマトクリット」が良好な水準を維持していることもあり、投入はせずしばらく様子を見ることにしていました。その後平成17年2月の「フェリチン」は「58」、平成17年5月は「41」、8月は「50」、11月は「45」、平成18年2月は「38」と本来なら鉄剤の投入の一つの目安となるところですが、「ヘマトクリット」「鉄飽和率」「MCV」等の経過からみて、まだそのときもその必要はないと引き続き判断されました。その後も関連データを見ながら、鉄剤投入についてはタイミングを計っていました。尚、平成18年度からの人工透析診療報酬改定(外来医学管理料引き下げやEPOが人工透析技術料に包括等)に伴い、検査項目が見直されたため、この「フェリチン」については、毎月第2月曜日(透析前)に検査されることになりました。平成18年4月の「フェリチン」は「38」とその前(2月)と全く同数値でした。5月は「34」、6月は「37」、7月は「45」、8月は「45」、9月は「57」、10月は「59」、11月は「30」、12月「44」は、平成19年に入った1月は「68」と上がったり下がったりしていますが、相変わらずおしなべて低値で推移しています。平成19年2月も「59」と低値であり、後記の「ヘマトクリット」「血色素量(ヘモグロビン)」も顕著に下がってきましたので、平成19年2月23日より3月16日まで、3年ぶりに鉄剤「フェジン2ml」をワンクール(10回)を静脈投与いたしました。その結果、3月の「フェリチン」は「145」と顕著に上昇しました。その後4月は「67」とまた二ケタに下がってしまい、5月は「39」、6月は「51」、7月は「65」、8月は「69」、9月は「45」、10月は「49」、11月は「38」、12月は「25」、平成20年に入った1月「29」、2月は「36」、3月は「49」と多少の凸凹はあっても、それまではまた以前と同じように透析患者としては低値であることに変わりありませんでしたが、3月28日よりの鉄剤投入(「フェジン2ml」ワンクール、4月18日まで)のおかげで、4月の「フェリチン」は「113」と久々に3桁になりましたが、今回5月は「65」とまた2桁となり、前年同期と同じような経過を辿っています。「鉄飽和率(5月「52.1%」)」「MCV」は、特段問題のない水準で推移していますので、また鉄過剰摂取も問題ありますので、鉄剤の投与は、「フェリチン」ががくんと下がったとはいえ、連続的に間をおかないでの投与はしないということにしております。
③本来6月の第1月曜日の実施される予定でしたが、間違って今回5月の第1月曜日にB型肝炎感染及びC型肝炎感染の有無を調べる「HBs-Ag(CLIA)」・「HCV(CLIA)」と梅毒感染の有無を調べる「梅毒脂質抗体」の検査がありました。いずれも基準値以内、(-)でした。次回のこれらの検査は、平成20年12月の第1月曜日の予定です。

【2】血液関係
 ①「白血球」は、極端に高かったり、低かったりすると各種感染症、血液疾患、悪性リンパ腫等重大な病気のサインになりますので毎回気にしています。これまで白血球数はほとんど基準値範囲内の4000台~8000台で推移していますので、特段問題のない数値と認識しております。この範囲の中で結構バラツキがありますし、たまに(平成18年6月)ちょっとした細菌感染等でも基準値を超えることがあります。白血球数の危険あるいはすぐに対応しなければ病的異常と判断する限界値は、下限値としては「2000/μl」、上限値としては「12000/μl」程度と理解しています。
 ②「赤血球」と「血色素量(ヘモグロビン)」は、「ヘマトクリット」と密接に関連しており、「ヘマトクリット」の上がり下がりにより、これら二つの数値も互いに相関しますが、今回5月は、「赤血球」は「290台~320台」、「血色素量」は「11台」と、「エポジン」の増量と「フェジン」投与の効果が今回はかなり顕著に現れてきました。昨年も同時期の「エポジン」の増量と「フェジン」投与後と同様の経過を辿っています。私の場合は、これらの効果に一定のタイムラグがあるようです。
 ③「ヘマトクリット」は、このところ低下傾向が続いていましたが、ついに3月の第4月曜日の採血検査結果が「29.1%」と30%を切ってしまいましたので、ドクターと種々協議した結果、「エポジン」の増量(月のみの週1500単位⇒月水金の各1500単位・週4500単位)と「フェジン」1回2ml(実際には5%ブドウ糖液8mlで希釈、10mlにして)の静脈内投与(ワンクール10回、4月18日まで)を、いずれも平成20年3月28日の透析より開始しました。しかしながら、私の場合はこれも昨年の同時期と同様一定のタイムラグがあるようで、4月の「ヘマトクリット」は「29%台~31%台」と上がり方が若干鈍かったのですが、今回5月はいずれも「32%台~34%台」と元の水準に戻りました。
尚、「ヘマトクリット」は、経験的にみても、採血時の体位即ち座位と臥位とでは、臥位の方が1~2ポイント低くなるようです。これは、臥床すると循環血液量が増加し、血液が希釈されるためと考えてられています。このことは、これまで私もしばしば経験しているところです。採血まで臥位で待ち時間が長いときがあります。待たされるときはなるべく採血まで座位でいます。まあ気持ちの問題です。また、「ヘマトクリット」が「36以上」あるいは「血色素量(ヘモグロビン)」が「12以上」は、透析患者にとっては必要以上の造血ということから、一応注意する必要があると言われています。本当にそうなのか疑問のあるところでもあります。
 ④「血小板」の今回5月の数値は、順に「19.1」「22.5」「18.8」「19.7」と「18台~22台」で推移、いずれも特段問題ない数値であると認識しています。

【3】生化学関係
 ①「尿素窒素」は、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から隔週即ち第1・第3月曜日の2回(第5月曜日はなし)に減らされてしまいました。毎週たんぱく質摂取量等のチェックができないのは若干残念です。今回5月(中2日後の月曜日2回)は、「66」と「63」で今回も比較的良い水準であろうと判断しています。このときは、「リン」を気にするあまりたんぱく質摂取量がいつもちょっと少な目かなという気もします。このことは、透析前尿素窒素/透析前クレアチニン比がいずれも「6.0」となっていることからも、裏づけられるところです。(私の場合、この値が「7以上」はたんぱく質の摂り過ぎ) また、今回5月の尿素除去率(第1月曜日78.8%)は相変わらずまだ十分満足のいく水準ではありませんが、とりあえずこれだけあれば当面いいかなとも思っています。それから、ダイアライザー変更(膜面積も2.1から2.0に)による尿素除去率に与える影響は今回もほとんどありませんでした。今回5月の「TAC BUN(一応の目標値65mg/dl以下)」も「38.5」と一応の目標値を大幅にクリアーしています。今回についても、その主因は一定の透析量が確保されているからだろうと理解しています。ついでに書きますが、今回5月(第1月曜日)の「リン」の除去率(「63.6%」)は、透析前の数値の高い・低いということもありますが、いずれにせよ相変わらず今一の結果であることに変わりはありません。ただ、透析前の数値の高い・低いに拘らず、透析後数値は「1.7前後」といつもあまり変わりません。リン除去率もダイアライザー変更に伴う影響はあるとは今回も言えませんでした。尿素除去率やリン除去率は、さらにの向上を目指し、シャントやシャント血管の状況もにらみながらの血流量<QB>のアップなど透析条件の見直しについて、絶えず視野に入れていきます。また、わが腎クリニックサイドと折り合いがつき次第できることから順次実施していきたいと考えています。(不均衡が強く出ないよう・低カリウム血症に注意を払いながら、急がず慌てずゆっくり) ただ、実質血流量を上げるため、4月16日 の透析より、穿刺針(透析用留置針)をA・Vとも、16G(旧18G)から同メーカーの「ハッピーキャスクランプキャス14G(旧16G)」に変えてもらいました。この血流量については、昨年1月の再造設手術の右腕肘部新内シャントがしっかりと機能するのをみながら、術後血流量(QB)はとりあえず200ml/分~220ml/分でスタートし直し、目下280ml/分まで上げてきております。この度、穿刺針(透析用留置針)を太くしてもらったこともあり、様々な状況を見ながら、次なる目標として300ml/分を視野に入れております。1回あたりの透析時間については、平成19年3月26日より全回5時間にいたしましたので、現実的には引き続きこれで透析量等経過を注視していきたいと思っております。
 ②「クレアチニン」は、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から隔週即ち第1・第3月曜日(第5月曜日はなし)の2回に減らされてしまいました。今回5月(中2日後の月曜日2回)は、「11.06」「10.50」でした。以前に比べると少し低下傾向にありますが、絶対値として、私の筋肉量・DW等から、こんなもんかなと認識しています。あと、透析量の問題(一定量維持)とも関係しているかもしれません。運動不足による筋肉量低下が心配になりますので、血糖管理の観点からも、とりあえず筋肉を動かそうということで、私にできる毎食後1回10分位の計3回「簡単体操」を現在も基本的には続けています。(平成17年1月中旬から、体調の悪いときはお休み) 今回5月も長期生命維持の条件の一つである「%クレアチニン産生速度(「その他インフォメーション【8】」参照)を独自に計算してみましたが、その結果は「100.32」でした。欲を言えば「110~120以上」は欲しいと思っています。尚、「クレアチニン」は、透析患者においては、数値が高くてもかつての「腎不全保存期」のように気にする必要はほとんどありません。
それから、今回5月(第1月曜日)の「クレアチニン」の除去率も、ダイラーザー変更による影響も見られず、いずれにしても「72.2%」はまだまだ満足のいく数値ではありません。平成19年2月に除去率がいつもより15ポイント程度がくんと下がったことがありましたが、これは「尿素窒素除去率」と同様に、右シャント造設のため入院中の透析条件が低下(透析量低下)したからに他なりません、参考までに。
 ③「尿酸」の今回5月(第1月曜日)の数値は、「8.6」と透析患者の目標値(9.0mg/dl以下)以内でした。透析患者の場合、もとから高尿酸血症がなければ高くても特に心配はないと判断しています。「尿酸」は、透析患者の場合透析によるいわゆる抜けが大変良いので、その数値が「12以上」にならなければ心配はないと理解しています。(薬剤服用<「アロプリノール」>の必要はなく、むしろ副作用の方が心配) 尚、「尿酸」の産生は、これまでの経験上、たんぱく質摂取量と正の相関をしているように思います。尚、平成18年度からの人工透析診療報酬改定に伴い、検査項目が見直されたため、平成18年4月から「尿酸」の透析後採血による検査がなくなりました。ついでに書いておきますが、「マグネシウム」(透析前)も平成18年度から年2回(6月と12月)になりました。「マグネシウム」は、透析患者が手をつけやすい市販の胃薬や下剤に入っていたり、血圧や不整脈そして骨の代謝にも重要なもので、透析液にも含まれていますので、月1回(透析前後)は実施してもらいたいと思っています。平成18年12月に検査(透析前)がありまして、その数値は「2.6」と基準値を超えていますが、透析患者の場合、この程度は特段問題ないと認識しております。平成19年6月の検査(透析前)では「2.7」、平成19年12月の検査(透析前)でも「2.7」といずれも特段問題のある数値ではありませんでした。次回検査は、平成20年6月の第1月曜日の予定でしたが、間違って今回5月に検査(第1月曜日透析前)があり、その結果は「2.7」といつもと変わりない数値でした。次回検査は、平成20年12月の第1月曜日の予定です。
 ④「カリウム」は、今回5月(中2日)の検査数値は、順に「4.9」「4.7」「4.8」「4.7」と今回もすべて透析患者の目標値(5.5mEq/l以下)以内でした。これまでの経験等から、「透析条件変更に伴う透析効率(透析量)」アップにより、カリウム管理が少し楽になりますが、やはり「カリウム」の高い食品を限度を超えて摂りすぎると数値が正直に上がります。但し、ときどき検査ミス(検体取り扱いミス<遠心分離機にかけるまで長い時間放置等>)がありますので、周囲の患者の数値がどうなのかをスタッフに確認してもらうのもときに必要です。「カリウム」に限りませんが、ある程度試行錯誤して自分の摂取量を把握するのも自己管理上大切なことだと思っています。このような状況ですので、今のところ「カリウム」を吸着してくれる働きのあるイオン交換樹脂(「カリメート」「アーガメイトゼリー」等)の定期的な内服剤のお世話には基本的にはなっていません。臨時に果物や豆類等「カリウム」をたくさん含む食品を多く食べるときに「アーガメイトゼリー」を頓服として1個<25g>服用することがままあります。(特に中2日の土日=なくなると臨時に処方してもらっています。=) 尚、最近では透析量アップに伴い、透析後の「低カリウム血症(軽い吐き気やだるさ等の症状が出現したことあり)」が心配になりますので、透析中の昼食とともに「ミニトマト」5個・「梅干」1個を食し、さらに透析日に限り透析後自宅に戻るとすぐ、100%「トマトジュース」を一缶(一缶190ml・K含有量460mg)もしくは100%「野菜ジュース」を一缶(一缶190ml・K含有量540mg)飲んでいます。
 ⑤「リン」と「カルシウム」ですが、リン吸着剤を平成16年6月11日より変更し、それ以降「リンゴ酢カルシウム(500mg)」を毎食中4錠(2g)、1日12錠(6g)を基本に服用しています。(この範囲の中で、実際は3食の食事内容・量により3食ごとにそれぞれ適宜増減しています。) 今回5月(中2日)検査の「リン」「カルシウム」の数値は順に、
・「リン」が「4.7」「5.4」「4.6」「4.4」
・「カルシウム」が「9.5」「9.9「8.7」「9.8」
と、今回5月は、「リン」は4回とも透析患者の目標値(6.0mEq/l以下<理想5.5mEq/l以下>)でした。「カルシウム」は、いずれも概ね特段問題のある数値ではありませんでした。(補正カルシウム値を考慮に入れても) 「リン」と「カルシウム」数値を単純に掛け算して「55」を超えるといわゆる「異所性石灰化」が起きやすくなってくると言われていますが、今回5月は4回とも「55以下」でした。今後もリン・カルシウム管理については、食事管理・リン吸着剤服用量の見直し・飲み忘れ等に常に気を配っていきます。尚、平成17年8月17日より月曜日だけでなく週3回とも全回透析時間を4時間から4.5時間に、さらに平成19年3月26日より全回5時間にしたことや血流量アップ(先の入院中以外)による透析量増加に伴って、「リン」のコントロールも少ししやすくなったように思いますが、だからといって、それをいいことにたんぱく質やリンの多い食事を必要以上に摂るとやはり正直に上がります。「リン」数値高値は、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を直接促しますし、それ自体が血管石灰化の危険因子ですので、今後もずっと継続的に要注意です。それから、今度こそ「夢の新リン吸着剤」となりそうな「炭酸ランタン」の登場を大いに期待しているところです。わが国では現在、「バイエル薬品(株)」がこの薬の申請中です。即ち、「バイエル薬品(株)」の薬相談デスクによれば、平成18年12月20日、「バイエル薬品(株)」は、一般名「炭酸ランタン」について、「フォスレノールチュアブル錠」という商品名で、厚生労働省に対して、日本における製造販売の承認申請を行いました。(実際に承認されるのは、このままいけば早くて申請後1年半後即ち平成20年6月頃になりそうです。)
 ⑥「総蛋白」と「アルブミン」については、 いずれも栄養状態を示す指標として重要視していますが、「総蛋白」の透析患者の目標値も「6.5g/dl」以上です。今回5月も「6.9」と「7.0」は切っていますが、今後も最低この目標水準以上を維持したいと思っています。「アルブミン」も今回5月は「3.7」と若干凸凹はあるもののこのところ変化があまりありませんし、ダイアライザー変更の影響もまだわかりませんが、いずれにしても当然まだまだ満足のいく水準ではありません。これ以上栄養状態を上げようとすると、BUNやリンや血糖値等が上がり難しいところです。特に「アルブミン」については、なかなか困難ではありますが、透析前理想値の「4.0g/dl以上」を今後は常に確保できるように「尿素窒素」「リン」「PCR」「グルコース」「HbA1c」等とにらめっこしながら、たんぱく質は限度を超えない範囲で積極的に摂取していきたいといつも思っているのですが、糖尿病の持病のある私にとってなかなか難しいです。特に「リン」とのバランスにいつも苦労しています。(今後もリン吸着剤の調整とQB等透析条件アップとの関連<透析による漏出含め>も常に考えていきます。) 尚、ダイアライザーを「アルブミン」の抜けが少ないという謳い文句の新製品「TDF-2.0(ヘモダイアフィルター)」に変えておりますので、「アルブミン」の数値(透析前・後)が今後どうなっていくのかも引き続き注視していきます。
 ⑦「総コレステロール」「中性脂肪」については、「総コレステロール」が平成15年10月まで2ケタの低値が続き、平成15年11月から上昇し始めましたが、このところ基準値を上廻るようになり、今回5月も「152」と下限基準値(120mg/dl)を上廻り、特段問題ない数値と理解しています。「中性脂肪」は、今回5月は「143」と基準値(50~149mg/dl)と久々に基準値以内に収まりました。透析患者の場合の「中性脂肪」は腎機能正常者よりやや高めになることもあり、透析患者の目標値の上限は「200mg/dl」とも言われていますので、今後も食事内容に気を付けるとともに、平成18年8月28日より、抗凝固剤を高脂血症にも適応すると言われている「低分子量へパリン(ダルテバリンナトリウム4000単位)」に変更しましたので、いずれにしてもこの辺にも今後も引き続き若干期待をかけていきたいと思っています。もとより、食事(アルコール含め)にも要注意。
 ⑧「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」ですが、この数値の低値は動脈硬化を示唆しています。平成17年5月に「37」と、透析患者の目標値である「30mg/dl以上」をかなり上廻り、信じられない数値となり、こんなに上昇したのは初めてのことでした。平成16年9月からビタミンE剤(「ユベラ錠50mg」)を毎食後1錠から2錠に増量した効果と赤ワインのポリフェノール効果?やHDF(オフライン)効果もあったと認識しています。しかしながら、糖尿病を原疾患に持つ私にとっては、常に「30」を超えることはなかなか難しいのですが、平成18年に入ってから常に「30」を超え、5月は「38」とこれまでの最高値となりましたが、6月は「32」と透析患者の目標値を若干上廻るにとどまり、7月も「31」、8月も「32」でしたが、9月は「28」と「30」を割り込んだものの、10月は「33」と析患者の目標値を若干上廻りました。11月は「27」とまた「30」を割り込んでしまいました。平成19年に入った1月は「33」と平成18年12月に引き続き「30」を超えることができました。その後、5月「33」、6月「36」、7月「34」、8月「36」とコンスタントに「30」の透析患者の目標値下限値をクリアー、10月も「34」と「30超え」で安定しておりましたが、11月は「29」と「30」を切ってしまいました。12月は「36」と少し前の水準に戻り、平成20年に入った1月は「38」過去最高の数値でした。2月と3月はいずれも「33」と下がりましたが「30以上」はキープできています。4月は「36」、今回5月は「31」でした。かつての「HD」の頃は「25」を超えるのがやっとでしたから、「HDLコレステロール」が上昇してきた一因として、オフラインではありますが「HDF」効果と透析時間延長・血流アップ等による高効率透析の好影響ではないかと思いますし、引き続き期待しているところです。(動脈硬化改善効果あり?)
 ⑨「GOT」「GPT」「γ―GTP」等の肝機能指標については、今回5月のいずれの数値も基準値以内でした。
 ⑩「LDH」は、これまで基準値を超えて高くなったことはありませんが、「GOT」「GPT」と同様高数値でなければ臨床上問題となることはありません。
 ⑪「ALP」は、かつて透析導入時からしばらくは「700台~900台IU/l」という高数値を示したことがありました。このときは、「リン」「カルシウム」とも透析患者の目標値を超えていましたので、「副甲状腺ホルモン(PTH)」がたくさん分泌され、一時的にいわゆる「二次性副甲状腺機能亢進症」になっていたと思われます。その後は、いつも健常者の基準値(93~344IU/l)の中に入っています。今回5月は「124」でした。
 ⑫「血清アミラーゼ」は、悪性腫瘍マーカー(数値上昇)としても利用されますので、ちょっと気になる数値ですが、透析患者では普通尿が出ないので、健常者よりもこの数値は高めになるようです。今回5月も「93」と基準値(33~115IU/l)以内でした。透析患者の場合は上限値の3倍位は問題ないようです。
 ⑬「グルコース(血糖値)」は、採血時間が朝食後大体2時間後ですが、平成16年11月まではほとんど「200mg/dl以下」で推移してきましたが、平成16年12月に「260」とかつてない高水準になってしまいました。その後経口薬剤の変更に加え、それなりのカロリー調整等血糖コントロールを実施した結果、翌年の平成17年1月は「240」、2月は「131」、3月「132」と順調に下がり、4月に「175」とまた上昇に転じましたが、5月は「134」と朝食のカロリーを少し落した結果がでました。7月は「145」、8月は「138」、9月は「142」でしたが、10月は「180」、11月は「199」、12月は「117」、平成18年に入った1月は「159」、2月は「191」、3月は「116」、4月は「121」、5月は「167」、6月は「133」、7月は「141」、8月は「150」、9月は「151」、10月は「136」、11月は「132」、12月は「107」、平成19年に入った1月は「157」、2月は「149」、3月は「143」、4月は「104」、5月は「142」、6月は「130」、7月は「154」、8月は「143」、9月は「136」、10月は「93」、11月は「123」、12月は「136」、平成20年に入った1月は「180」と、このところ血糖値については凸凹はあるものの比較的落ち着いてはいますが、1月はカロリーオーバー気味だったようです。2月は「133」、3月は「82」とこれまでの最低値でした。4月は「165」とまた若干上昇し、今回5月は「116」と良好な水準に戻りました。尚、具体的な血糖コントロールの内容と推移については後記「ヘモグロビンA1C」のところで説明いたします。
 ⑭「血清鉄」は、低いと貧血の原因になりますが、平成15年12月に「71」と「透析患者の目標値(70~80μg/dl以上)」をかなり下廻リ、それよりも平成16年1月の「フェリチン」の検査結果が「74」と透析患者の下限目標値である「100」を大きく割り込んでしまったため、このときは前記のように鉄剤「フェジン(2cc)」をワンクール(10回)透析後に投与したという経過があります。その後「血清鉄」数値も良好に推移し、平成17年3月の「血清鉄」は「99」、4月が「77」と透析患者の目標値(70~80以上)をクリアーし、5月は「88」と若干その前より増加しました。6月は「107」、7月は「105」、8月は「99」、9月は「85」、10月は「98」、11月は「93」、12月は「90」、平成18年に入った1月は「93」、2月は「96」、3月は「92」、4月は「104」、5月は「106」、6月は「115」、7月は「133」、8月は「110」、9月は「79」、10月は「155」、11月は「106」、12月は「105」、平成19年に入った1月は「151」、凸凹はあるものの依然として透析患者の目標値をまだ上廻っていました。2月は、右シャント造設入院したため検査はありませんでしたが、「フェリチン」低値継続の問題に加え、「ヘマトクリット」や「血色素量(ヘモグロビン)」が低下してきたため、鉄剤(「フェジン」)の投入実施とエポジンの増量(その後再び減量)を行いました。鉄剤投入は、実に3年ぶりのことでした。このような背景の中で、3月の「血清鉄」は「96」、4月は「90」、5月は「90」、6月は「101」、7月は「96」、8月は「92」、9月は「89」、10月は「122」、11月は「114」、12月は「136」、平成20年に入った1月は「91」、2月は「98」、3月は「119」、4月は「73」、今回5月は「134」でした。平成20年3月28日の透析より4月18日まで鉄剤「フェジン」投与を実施しましたが、「血清鉄」も一定のタイムラグを経て上昇してきました。
 ⑮「CRP」は、とっても気になる数値の一つで、血液検査結果表が渡されると真っ先に見ます。感染症・悪性腫瘍・心筋梗塞等のマーカーになるからです。平成16年2月になぜか基準値近くまで上がりましが、主治医の先生によれば鉄剤「フェジン」ワンクール投入後の検査であったため、この影響ではないかということでした。そう言われてみると平成15年4月にもやはり鉄剤「フェジン」ワンクール投入後に「CRP」が上昇していました。その後平成16年7月に初めて「0.35」と基準値を超えてしまいましたが、これは、多分その後入院・手術となってしまった外耳道の炎症・腫瘍のためと思われます。その後9月以降は基準値以内に収まっていましたが、平成18年4月は「0.43」と基準値を上回りましたが、透析患者の目標値(0.5mg/dl以下)内ですので、特段問題にはされていませんでした。ひょっとすると、そのときは高血流量(280ml/分)により、他の患者さんよりいわゆるダイアライザー内の「逆濾過量」が多く、その分透析液のET濃度の影響を受け、「CRP」が上昇したことも考えられます。(このときは、コンソールの背中のETカットフィルターももう5ヶ月間交換されていないことも・・・) 「CRP」は、透析液がクリーンでない場合も上昇します。(この点、いつもとっても気になっています。コンソールのETカットフィルターを交換するとこの数値が低下するような気がします。) その後平成18年5月、6月と基準値以内で推移してきましたが、7月は「0.61」と若干基準値を超えましたが、これは軽い歯肉炎によるものと思われます。8月は「0.21」、9月も「0.24」と基準値以内でしたが、いつもより高めでしたので、まだ透析液の清浄度を疑っています。10月は「0.08」、11月は「0.07」、12月は「0.05」、平成19年に入った1月は「0.06」、2月は、入院したため3回(中2日)検査がありましたが、「0.0~0.2」と基準値以内の水準でした。平成19年3月以降も、平成20年の全快4月を含めいつも通りの問題のない基準値以内の数値でしたが、今回5月は、珍しく「0.31」と基準を超えてしまいましたが、この程度は特段問題ないと判断しています。ひょっとすると夏場に向い、透析液の清浄管理に若干問題があったかもしれません。特に私の場合は敏感ですので・・・。尚、コンソールのETカットフィルターは、平成19年11月の中旬に新しいものと交換されています。(少なくともメーカー推奨の3ヶ月に1回は交換してもらいたいといつも思っています。)
 ⑯「ヘモグロビンA1C」も、糖尿病患者の長期の血糖コントロールを見る指標として、とっても気になる数値の一つです。健賢糖尿病患者の場合、
<HbA1c (優)5.8%未満 (良)5.8~6.5%未満 (可)6.5%~8%未満 (不可)8.0%以上>
とされています。しかし、透析患者の場合「ヘモグロビンA1C」は実際より低目に出てしまうので、上記数値より厳しく考えた方が良いです。即ち、糖尿病のある透析患者の場合は「7%未満(極力6%に近づける)」に収めることが重要です。(糖尿病透析患者の血糖管理については、本HP左ボタン「その他インフォメーション」コーナー【20】参照)持病に糖尿病がある私の場合、それまで比較的「ヘモグロビンA1C」は良好に推移していたのですが、平成16年7月に「7.5%」になってしまい、その「7.0%」前後で推移し、とうとう平成16年12月に危険ラインの「8.0」まで上昇、平成17年1月に「7.4%」と前月12月に比べ0.6ポイント下がりましたが、まだかなり高い水準が続いていました。そこで、1日のカロリー調整に加え、主治医の先生並びにわが腎クリニックの属するグループ内の糖尿病専門医(透析専門医でもある)の指示により、糖尿病透析患者である私の糖尿病薬物療法等について、平成17年1月17日より次の通りといたしました。
◆今のところインスリン療法へ切り替える必要はなく、現在の経口血糖降下剤「ファスティック(一般名:「ナテグリニド」)」を「グルファスト(一般名:「ミチグリニド」)」毎食5分前(1-1-1<その後1-2-2に増量>)1日3錠(30mg)に変更(平成17年1月17日より変更)、これで、2~3ヵ月後改善しなければ、「アマリール1mg〔一般名:スルフォニル尿素系(SU)の第三世代「グリメピリド」〕」を食前(非透析日1-1-1、透析日0-1-1)服用等を考慮。 尚、「グルコバイ(一般名:αグルコシダーゼ阻害薬の「アカルボース」)」や「ベイスン(一般名:αグルコシダーゼ阻害薬の「ボグリボーズ」)」は、胃腸障害を考えて、糖尿病透析患者にはあまりすすめないとのこと。
◆食後1時間してから、上半身のみでもよいので、5~10~15分(慣れるに従い時間を増やす)体操の実行。(筋肉を動かすことが重要)

ということで、インスリン療法への切り替えも視野に入れながら、経口薬剤療法を継続、デイリーの食前食後血糖値と「HbA1c」値推移を適宜みていくということで経過を見てきましたが、その後平成17年2月の「ヘモグロビンA1C」の検査結果は「6.8%」(朝食後2時間後グルコース「131」)でした。最高レベルが平成16年12月の「8.0%」でしたから(平成17年1月は「7.4%」)、この2ヶ月で0.6ポイントづつ、トータル1.2ポイント改善されたことになります。
こうした経口薬の変更に加え、実際にはそれなりのカロリー調整・上記の運動療法(自分で考案した私の身体に合った簡単体操1回10分、毎食後)を毎日実行してきたことも今後も含め少しは効果があると認識しています。またその要因として、従来透析日の昼食は、透析中の血圧低下を避けるため透析中には摂らず透析終了後の午後2時30分前後に摂っていましたが、これですと透析日の夕食前の血糖値が間隔が短いため上がりすぎ(200超えがしばしば)ますので、「オフラインHDF」施行に伴う透析中の血圧の安定を受け、平成17年1月24日より、透析日の昼食(透析弁当)は透析中のお昼12時前に摂るようにしたことも挙げられるかなと思っています。(透析中の前<「HD」のとき>のような血圧低下は今のところありません。) 如何せん、平成16年11月より「オフラインHDF」変更して以降、一層食欲が増進(透析患者としてはいい事)して、カロリーの高いウイスキー・日本酒等のお酒も含めて飲食過多に陥りやすいので、今後もこの点留意していかなければなりません。ただ、あまり食事をコントロールしすぎますと、今度は、「BUN」「総蛋白」「アルブミン」「PCR」等の栄養関連指標が悪くなりますので、この辺のバランスが難しいところです。
その後「ヘモグロビンA1C」の平成17年3月数値は、「6.2%」とさらにその前より0.6ポイント改善しましたが、4月は「6.4%」と上昇傾向に転じ、5月には「7.0%」と、油断しているすきにまたリバウンドしてしまいました。これは栄養面との関係である程度いたしかたないと思っています。その後平成17年6月は「6.8%」、7月は「6.7%」、8月は「6.8%」、9月は「6.8%」、10月は「7.2%」、11月も「7.2%」と2ヶ月連続で7%を超えてしまいました。従って、かねての予定通り、平成17年10月17日より、血糖降下剤を「アマリール1mg〔一般名:スルフォニル尿素系(SU)の第三世代「グリメピリド」〕」に変更し、食直前(1-2-1)に服用しています。その後、主治医の先生と相談・協議を行い、上記「アマリール」を(1-2-2)とし、加えて「アクトス錠30mg(一般名:「ピオグリタゾン」=インスリン抵抗性改善薬<インスリンの感受性を高める>)=」1錠(朝食直前)が処方 (平成17年11月11日より服用)されました 。この結果、平成17年12月の「ヘモグロビンA1C」は「7.0%」と少し改善されました。ところが、年末年始に少し油断しているすきに(栄養面に重点を置いたということもあり)平成18年1月は「7.4%」と7%をかなり超え、2月も「7.4%」、3月も「7.5%」、4月は少し下がり「7.3%」でした。結果として、4ヶ月連続して7%を超えてしまいましたが、日頃の血糖値がそんなに高くないので不思議でしょうがないのです。ひょっとしてEPO大幅減量しても貧血値改善もしくはキープなどがかかわっているかもしれません。日頃の血糖コントロールと併せ、この辺も今後注意深くみていきたいと思っています。その後平成18年5月と6月はいずれも「6.7%」、7月は「6.8%」、8月は「6.9%」9月は「7.0%」と、一頃はひとまず安心(と思っている)の7%以下をキープしていましたが、ついに平成18年10月は「7.3%」と7%超えしてしまいました。11月は「7.1%」と若干改善されましたが、12月は「7.2%」と7%超えのところでうろうろしております。平成19年に入った1月は「7.1%」、2月も「7.0%」とあい変わらず7%は切れませんでしたが、3月は「6.7%」と久々に「6%台」です。(貧血数値やエポ増量との関連あり)そして、平成19年4月と5月はいずれも何と「6.1%」と大幅に改善されました。6月は「6.6%」、7月は「7.0%」になってしまいましたが、8月は「6.8%」と7%を切り、9月は「6.7%」、10月は「6.8%」、11月は「6.9%」、12月は「6.9%」と、5ヶ月連続で7%を切っておりましたが、ちょっと油断しているすきに平成20年に入った1月は「7.1%」と7%超えになってしまいました。2月は、アルコールを発泡酒のみに切り替えた効果も多分あり、「6.9%」、さらに3月は「6.6%」、4月は「6.3%」、今回5月は「6.2%」でした。このところ順調に「ヘモグロビンA1C」が下がっているのは、造血のサイクルが速い、即ち「血色素量(ヘモグロビン)」が上昇傾向にある場合には「血色素量(ヘモグロビン)」値は安定していても、失血分が造血によってまかなわれているときなども考えられると、あるドクターから指摘されましたが、このことは前記のように鉄剤の投入と貧血剤も増量していますので、うなずけるところです。
尚、「グリコアルブミン」ですが、わが腎クリニックでは平成16年11月1日の血液検査を最後に基本的に検査中止となりましたが、その後も血糖コントロール結果や進捗状況をみるため、平成17年4月は「ヘモグロビンA1C」に加えて同日の第1月曜日に検査してもらいましたが、その結果は「21.6%」とその前より若干上昇しました。透析導入期に入院していた前の病院の透析専門医は、「グリコアルブミン」も時に応じて必要という考え方の持ち主で、たまたま会った機会に聴いてみたところ、糖尿病透析患者の「グリコアルブミン」の目標値(許容値)は「24%以下(22%以下とする考え方もあります)」と言っていましたので、平成17年8月にも検査してもらいましたが、この「グリコアルブミン」数値(「22.5%」)もそれからすれば合格点ということになります。この「グリコアルブミン」の目標値(許容値)がどこまでオーソライズされたものかどうかはよく判りませんが、一つの参考値にはなると思います。しかしながら、平成17年10月は「26.8%」と「24%」を超えてしまいましたので、このことからも前記のように血糖降下剤を変更・追加したわけです。12月は、「23.5%」とその前より3.3ポイント改善されました。平成18年に入って2月は「25.8%」とまた若干上がってしまいました。4月は「25.0%」とその前より若干下がりましたが、当面の目標「24%」をその後は切るようにしたいと思っていましたが、6月の検査数値は「22.6%」と「24%」を切り、その前より若干下がりました。もう少し下がってくれないかと思っていましたが、平成18年8月は「23.1%」、10月は「25.2%」と逆に上昇傾向でしたが、平成18年12月は「24.5%」と若干減少しました。平成19年に入った2月は「26.5%」とまたまたかなり上昇してしまいました。先の入院中の病院食の血糖コントロール(朝食と昼食の間隔が非常に短いなど)が影響しているのかもしれません? しかしながら、4月は「22.8%」と大幅に改善されました。5月は、間違って検査がありましたが、また「23.5%」と上昇傾向に転じてしまいました。そして、6月は「25.0%」となってしまいました。どうも貧血が改善されてくると、同じ食事を摂ってもこの「グリコアルブミン」と「ヘモグロビンA1C」の数値は上がってくるような気がします。8月検査結果は「23.7%」とその前を下廻りましたが、10月は「24.8%」と「24%」を超えてしまいました。平成19年12月検査結果は「23.3%」とその前よりは下がりました。平成20年2月は「23.5%」でした。4月は「22.1%」と1.4ポイント前回より下がりました。「ヘモグロビンA1C」が下がっているのですから、直連動はしませんが、当然といえば当然の結果です。次回検査は、平成20年6月の第1月曜日の予定です。

【4】その他
 ①胸部レントゲン撮影に基く「心胸比(CTR)」は、このところ「50%前後」でずっとあまり大きな変化がなく、後記の「hANP」のこれまでの推移も併せ考え、平成19年2月2日以来「ドライウイト(DW)」は「74.0kg」のままいじっておりません。平成20年3月28日胸部レントゲン撮影(DW+1kgの「75.0Kg」で撮影)に基く「心胸比(CTR)」は「50.3%」(前回比+2.2ポイント)でしたが、後記の「hANP」や透析中の血圧推移、家庭血圧等を総合的に判断して、「ドライウイト(DW)」はそのまま(74.0kg)とし、そのときの諸状況(透析毎の体調・透析中の血圧もしく家庭血圧の推移等)をみて最大1kgのお残し対応もできるように引き続きしております。
 ②「心電図」測定は、今回5月は測定がありませんでした。
 ③「透析量(Kt/V)」は、平成16年5月より、本HPで紹介(「その他インフォメーション」コーナー【4】)している計算方法で計算したものを載せることにいたしました。それによりますと、今回5月の「透析量(Kt/V)」は、「1.87(single-pool mode)」でした。「オフラインHDF」施行に加え、平成17年2月14日より血液流量(QB)と透析液流量(QD)をそれぞれ250ml/分、500ml/分に変更し、さらに平成17年3月7日(検査日)より透析時間をとりあえず検査日の月曜日を30分延長(その後5ヵ月後の8月17日より、全回透析時間を4.5時間)して合計4.5時間にしたこと、さらに平成18年2月20日より血液流量(QB)を280ml/分に上げた(2月6日から1週間単位で10ml/分づつアップ)相乗効果は何と言っても大きいです。先の入院時にこのことを改めて強く感じた次第です。この「透析量(Kt/V)」は、今後も理想的な「1.6以上(single-pool mode)」を常に維持できたらと思っていますが、そのために、透析時間について毎回4.5時間(平成17年8月17日実施)から、「オフラインHDF」施行継続のまま平成19年3月26日より毎回5時間に変更、さらには、血液流量(QB)も先の入院前までは段階的に「280ml/分」まで上げてきましたが、平成19年1~2月シャント再造設手術のための入院中は後戻りせざるをえなかったので、その後は新シャントの状況やシャント血管をみながらとりあえず徐々にこの水準まで戻してきました。現在は、「280ml/分」と過去最高の水準に戻しております。、穿刺針(透析用留置針)を太くしてもらったこともあり、次なる目標として300ml/分を考えております。
 尚、ダイアライザーの変更が「透析量(Kt/V)」に与える影響ですが、まだ3回だけでは何とも言えませんが、これまでのところあまり変わりがないように思えます。
 ④「PCR」は、今回5月は「1.36」と、今回は目標値の「1.2(g/kg/日)」を大きく上廻りました。これは、この検査に反映する第1月曜日の透析後から中1日後の水曜日の透析前まで、積極的に意識的にたんぱく質を多く摂った結果です。これはこれで、自己管理上今後の参考になります。糖尿病を原疾患に持つ私としては、この数値をやたら高くはできませんが、今後も「PCR」は、できるだけ「1.0~1.2」の範囲を維持すべく、「BUN」「総蛋白」「アルブミン」「ヘモグロビンA1C」等の数値や「リン」の数値ともにらめっこしながら、糖尿病を抱えていても、基本的には必要なたんぱく質摂取量は確保していきたいと考えています。(そのバランスにいつも頭を悩ましています。)
 ⑤「intact―PTH」は、これまで活性型ビタミンD製剤経口薬「フルスタン錠」のお陰で、低水準で推移してきていましたが、低くなりすぎましたので、平成15年1月15日から、「フルスタン錠」を休薬しています。休薬後も相変わらず、「intact―PTH」は低水準が続き、平成16年5月は「38」、さらに同時に骨吸収マーカーである「オステオカルシン(OC)」の臨時血液検査も行いましが、その結果は「10.0」と健常者の基準値(3.1~12.7)内でした。透析患者では、「30~80前後」が目標値と言われていますので、私の場合は、「intact―PTH」の低水準と併せ考えると、そのときもいわゆる低回転骨(無形成骨)と診断されました。その後平成16年9月(実際は8月30日採血)の「intact―PTH」(検査はそれ以降3ヶ月に1回)は、「127」と久方ぶりに3桁になりました。そして、平成16年11月には、「237」とかなり上昇してきました。この上昇要因は、リンの高い状態がしばらく続いたためではないかと分析していますが、この状態が基本的にあまり変わっていないのに平成17年2月の「intact―PTH」は「44」とまさに信じられない数値となりました。活性型ビタミンD製剤もずっと休薬していますので、「PTH」が極端に低下した理由がわかりません。どうも前から思っていたことですが、「intact―PTH」検査そのもの信憑性を疑わずにはいられませんので、3ヶ月に1回の検査ではありますが、連続して平成17年3月の第1月曜日に再検査しましたが、前月2月と全く同様の「44」でした。平成17年5月は「82」とその前の約2倍に上昇しましたが、まだ透析患者の目標値には届いていません。「PTH」を上げるのは本当に難しいです。平成17年8月も「41」と相変わらず低値でした。最近は、この数値はあまり気にしないようにしています。とにかく、いずれにしてもリン・カルシウム管理が重要です。平成17年11月の検査から、わが腎クリニックでは、より「PTH」の分泌状況が正確にわかる「whole-PTH(基準値:9~39pg/ml」に切り替わりました。透析患者の目標値は、透析前数値で「80~110pg/ml」と言われています。平成18年5月に検査(3ヶ月に1回)がありましたが、その結果は「10.3」、平成18年8月は「9.5」と相変わらず低回転骨(無形成骨)状態が続いています。(低回転骨<無形成骨)>って、何か問題があるのかなあ? 骨折しやすいといっても、そういう自覚はありません。) 平成18年11月は「19.3」と、その前を少し上廻りましたが、透析患者にとってまだ不十分です。平成19年の2月に検査がありましたが。その結果は「42.6」と基準値を超え上昇傾向に転じました。特に平成19年2月にかなり改善したのは、たぶんこの年の平成19年1月から2月にかけての入院中のリン吸着剤としての「酢酸カルシウム剤」の減量に伴う血清カルシウム値の低下が原因と思われます。いずれにしても、このまま透析患者としての適正水準までの上昇を期待したところです。しかしながら、平成19年5月の検査結果は「12.5」、平成19年8月の検査結果は「14.3」とまたがくんと下がってしまいました。平成19年11月の検査では若干上昇して「23.4」、平成20年2月は「11.5」とまた下がり相変わらず「低回転骨」状態が続いています。今回5月は、第2月曜日に検査がありましたが、その結果は「27.3」と前回より上昇しましたが、「低回転骨」状態に変わりはありません。私のように糖尿病透析患者においては、副甲状腺ホルモン(PTH)濃度は一般的に低く、腎不全に特有な著しい「二次性副甲状腺機能亢進症」が認められない傾向があります。この理由の詳細はまだ不明ですが、持続的な高血糖により副甲状腺のPTH分泌が低下するためと考えられています。次回検査は、平成20年8月の第1月曜日の予定です。
 ⑥「hANP」は、DW判定の参考にするための臨時の血液検査(透析後採血)ですが、平成20年3月のレントゲン撮影日(3月28日)の透析後(75.0kgで採血)にも検査してもらいましたが、「81.2pg/ml(前回比▲3.8pg/ml)」でした。この程度は許容範囲のうちと受け止め、前記の「心胸比(CTR)」とも併せ考え、「ドライウイト(DW)」は引き続きいじっておりません。(74.0Kgのまま)
 ⑦ここで「PSA」という血液検査について説明しておきましょう。「平成16年5月24日に、わが腎クリニックにおいて初めて前立腺癌が早期発見できる腫瘍マーカーである「PSA」の血液検査があり、平成17年も5月1日にも血液検査がありました。平成16年5月は基準値(「0~4ng/ml」)以内に収まりましたが、平成17年5月は基準値を若干超えてしまいましたので(たぶん前立腺肥大があるため)、約4ヶ月後の平成17年9月12日にも再度検査してもらいました。その結果は、幸いに基準値以内でした。この「PSA」は、各種腫瘍マーカーの中では信頼性が高く、50歳以上の男性は1年に1回、この血液検査を受けるよう推奨されています。特に透析患者の場合、無尿であることから排尿障害が自覚できず、前立腺癌の早期発見が難しいので、皆さんの中でも、男性で50歳以上で受けておられない方がいらっしゃれば、1度検査されることをお奨めします。
 ⑧最後にいわゆる「濃縮率」について言及しておきましょう。「平成17年11月の第1月曜日の血液検査において、いつもの項目に加え、できる限り透析後の検査項目を増やしてもらいました。(平成17年11月分検査データ表参照)その結果、透析前数値をベースにすれば相当水分で血液は希釈されているなと、透析後数値をベースにすれば透析により相当濃縮されているなという印象を持ちましたが、想像していたより両者の差が大きいので、少しびっくりしています。(因みに、このときの体重増加(中2日)は、2.6kg・3.8%<DW68.5kg>でした。)
そこで、代表的な「ヘマトクリット」「アルブミン」の二つについて、いわゆる「濃縮率」というのを算出してみたところ、次の通りでした。
 ・「ヘマトクリット」濃縮率=0.16(16%)
 ・「アルブミン」濃縮率=0.17(17%)
この「濃縮率」は、小さいほど良い(安定した透析を行えている証拠の一つ)のですが、そんなに除水量が多くないので、私の場合(個人差あり)は、多分「プラズマリフィリング」が普通より鈍いせいかなと解釈しています。もっとも、透析終了後も「プラズマリフィリング」は起こっているわけですから、透析後に全く水分を摂らなくても、この二つの透析後数値は少し下がってくるはずです。(透析終了後30分とか1時間後に採血して検査してみると明らかになると思います。)また、平成19年1月から2月にかけて入院した際の「ヘマトクリット」濃縮率を算出してみると次の通りでした。
 ・「ヘマトクリット」濃縮率=0.09(9%)
この数値をみる限り、入院中は比較的安定した透析が行えたということができます。
 尚、参考までに濃縮率の算出式を次に載せておきます。
「1-(透析前X÷透析後X)」
このXには「ヘマトクリット」や「アルブミン」を代入します。
もし、透析前と透析後で値が変わらなければ、この式の値はゼロとなります。

尚、前月以前の「今回の検査データとコメント」はコチラ(クリック)